仕事を辞めたいと思っていても、上司に伝えることができない人はたくさんいると思います。
しかし、上司に言うのは簡単ではありません。
話を聞いてくれない上司
何かをいえばすぐに怒鳴る上司
様々な要因で伝えられない状況にある、伝えにくい状況にあるといった人が多くいると思います。
実際、ウェブで「仕事を辞めたいけど、言えない」と検索するとかなりの数がヒットします。
それだけ、仕事で同じ悩みを抱えている人が多いということです。
辞めたいと言えないと、精神的ストレスは溜まる一方
では、上司に言えない状況とは、どのようなものでしょうか。
思いつくものをいくつか挙げてみます。
辞めてしまうと、自分がもっと頑張らなければならなくなる。
私が辞めてしまうと、同僚が私の仕事に巻き込まれてしまう。
言い出しにくい雰囲気が職場にある。
職場でそんな聖人君子に出会うことはないと思いますが、私を育ててくれた上司には申し訳ないと思うケースもあります。
私の場合、無茶をしたり、権力を持ったり、責任を転嫁したりする上司はたくさんいましたが、仕事を手伝ってくれるような優しい上司は一人もいませんでした。
「会社を辞めたい」と言えない期間が長くなればなるほど、精神的な影響が大きくなっていきました。
ついにうつ病予備軍の登場です。
これでは、本末転倒です。
日本国憲法第22条の「職業選択の自由」にあるように、あなたは躊躇なく辞めることができるはずです。
躊躇なく辞めることができるはずだ。
もっともらしい辞職理由を考える
そうは言ってもね。上司にそ
う簡単に「会社を辞めたい」とは言えないかもしれません。
そんなときには、あらかじめもっともらしい退職理由を用意しておきましょう。
どんなに仕事が辛くても、どんなにブラックな会社でも、それを退職理由にするのは無謀なことです。
辞める相手に精神的に弱いと思われたり、逆ギレされたりしたら、余計に気持ちが冷めてしまいます。
具体的で合理的な退職理由は以下の通りです。
資格取得のための勉強にもっと時間が必要。
様々な業界を見て、マクロ的な思考を身につけたい。
新しい職場に挑戦してスキルアップを図りたい。
これらはほんの一例に過ぎません。
実際、私が使った必殺技の中には、「親孝行をしなくては…」というものがありました。
しかし、結局、どれも使うことはありませんでした。
でも結局、これらはすべて辞職のための戦術であって、転職のための戦術ではないのです。
それだけでは十分な準備とは言えません。退職後にどうやって生きていくかという戦略が必要なのです。
退職という退路を断つ行動をとるにしても事前にしっかりとした生き方を準備しておくのが良いでしょう。
あなたの市場価値は下がる
「辞めたい」と会社に言うのを先延ばしにすると、あなたの市場価値は下がります。
というのも、今の日本の社会では、できるだけ若い人を採用する傾向があるからです。
年齢だけで判断するのはあまり意味がないと思われるかもしれません。
しかし、同じ会社に25歳と30歳の2人の応募者が未経験でやってきた場合、会社はよほどのことがない限り若い方を採用しようとするでしょう。
若い人の方が教えやすく、吸収力も高いのです。それは、彼らがより多くの可能性を秘めていると期待されているからです。
たった1年の差でも、大きなダメージになります。
つまり、辞めたいと言わずに先延ばしにし続けると、自分の市場価値が大きく下がり、大きなリスクを背負うことになるのです。