先日、なぜか友人「怒られやすい人ってどんな人だろうね」と話していました。
そういう人は迷惑だよね、という話を無駄にしていました。
単純に「新入社員にこれはまずいだろう」と思ったので、そういうスタイルで話してみたいと思います。
私も部下を持ったことがあるので、上司の気持ちもわかります。
というわけで、今回は新入社員の視点と、研修を担当する上司の視点の両方からご紹介したいと思います。
怒られないためには、ミスをしないことが一番ですが、人間は誰でもミスをするものですから、この記事では、あなたがミスをすることを前提にしています。
目次
怒られやすい人の一般的な特徴
「自信がない」「声が小さい」「挨拶がない」
まずこれが最初だと思います。個人的にはこの時点で、人間としての魅力を感じません。
上司からすれば、新人が仕事ができないのは当然です。ですから、多少のミスがあっても「最初はしょうがないか」と大目に見るのが普通だと思います。
ただ、相手が謝らなかったり、声が小さかったりすると、イライラすることになることもあります。
とりあえず、これらについて詳しく書いてみたいと思います。
好かれるためには挨拶が必須
個人的には、挨拶が一番大事だと思っています。
「おはようございます!」と言ってくれる新人は男女問わずかわいいものです。
例えば、新入社員に「最近、頑張っているようですね」と笑顔で声をかけて、笑顔で返してくれると、「ああ、いい子だな」と思います。
でも、低い声で挨拶だけして、目も見てくれない、「はぁ…」と気のない返事をされると、「この人、どうしちゃったんだろう」と思ってしまい、印象が悪くなってしまいます。
挨拶で一番大切なのは、最初の印象がプラスかマイナスかで大きく変わるということです。
挨拶ができないとネガティブなスタートになってしまいますから、良くないですよね。
声が小さい人は、すぐに怒られやすい
私も昔、声の小さい子だったのですが、これが相手をイラッとさせてしまっていたようです。
声が小さいと、言いたいことが伝わりにくいし、目も見られないと、私が何かを説明しているときに、上司から「聞いているのか」と言われてしまいます。
目を見て話せないと、上司は不安になります。
緊張したり怖かったりして目を合わせられなくても、それでは仕事になりませんよね。
もし、私が何か重要なことを話しているときに、あなたが私の目を見ていなければ、私は「果たして私の話をちゃんと聞いているのだろうか?」と思ってしまいます。
メモを取らない人は怒られやすい
個人的には、どんな仕事でも一発で覚えるのは無理だと思っています。
特に新人のうちは覚えることがたくさんありますから、一発ですべての説明を理解し、一発で完璧にこなしてしまう新人がいたら、「なんだこの化け物は!」と恐怖を感じてしまいます。
でも、怒られやすい人の特徴として「メモを取らない」というのがあると思います。
個人的には、メモを取らない人でも頭の中で覚えていれば問題ないのですが、他の人を見ていると、メモを取らない人に対して怒る率が非常に高かったです。
優しい人であれば、私が説明している間に「全部覚えられないなら、メモを取ってください。
それでもメモを取らず、もし間違えてしまったら、「さっき説明したよね?そして、メモを取れと言ったよね?となります。
メモを取らないと覚えられないとなると、研修担当者の怒りを買うかもしれません。
だから、新人は基本的にメモを取ったほうがいいんです。研修担当者の立場でも冷静に考えれば、そこまで熱心に勉強している人の方が感心しますよね。
時間を守らない人は怒られやすい
これはビジネスでも同じだと思いますが、時間を守らない人は基本的に社会人から嫌われます。
もちろん、朝遅刻をする人は完全に信用されず、その時点で非常にネガティブなスタートを切ります。
何度も遅刻するということは、やる気がないと思われても仕方がありません。その時点で、あなたは怒りの対象となります。
遅刻が多いと、すでにマイナスのスタートになっているので、ちょっとしたミスでも怒られがちです。
時間を守らない人は、少なくとも日本では高い評価を得られないでしょう。仕事が完璧であれば違うかもしれませんが、基本的には評価されることはないでしょう。
本当に最低限のルールなんですよ、ここは。
ミスを隠す人は最悪
たまに自分のミスを大胆に隠す人がいます。
早めに気づけば、ちょっとした修正で済むのですが、隠したまま放っておいて、後で気がついて大変なことになることもあります。
そうなると、後ですごく腹が立つんです。これはアルバイトにも起こりがちなのですが、怒られたくないのか、なぜかミスを隠す傾向があります。
ミスを報告すれば当然怒られますが、それを隠すのはもっと悪いことです。
ミスは100%どこかで発覚しますし、意図的にミスを隠したことが発覚すれば、怒られるだけでなく、会社が倒産することもあります。
ミスをしたときは、黙って報告し、反省点や今後の改善点などをまとめておくのがよいと思います。
「怒られたくないから隠そう」と考えるのは最悪の行為ですから、それは絶対に避けましょう。
上司に好かれやすい人の特徴
一方で、上司に好かれやすい人の特徴は何でしょうか?私に言わせれば、実は「ミスが少ない人」ではないのです。
もちろん、ミスが少ない人は怒られることも少ないかもしれませんが、だからといって好かれるとは思えませんよね。
ミスが多い人でも人から好かれる人はいます。
これは私の主観ですが、上司として部下を見たとき、そして部下としての自分を見たときに思うことがあります。
上司のアドバイスに対して「ありがとう」と言える人
というのが私の考えです。
謝罪も大事ですが、お礼も大事です
自分がミスをしたとき、上司はたいてい「こういうときはどうすればいいか」というアドバイスをしてくれます。そのときに逆ギレすると、絶対に嫌われます。
落ち込んで「すみません」と言うだけでは、好感度は低いでしょう。
ならば、「ありがとうございます。とても助かります!」と言えると良いと思います。
私は失敗して「何が悪かったんだろう」と思っても、答えが出ないことがあります。
そんなとき、上司が「こうしたらいいと思うよ」と教えてくれて、答えが出たら「ああ、こうすればよかったんだ」と言うんですよね。
そのため、「ありがとうございました!」と言うのが癖になっていました。
怒られたときに反省することは大切ですが、黙って頭を下げていると、上司から「愛想のない人」と思われてしまいます。
謝って反省した後に「ありがとうございました」と言えるようになれば、上司は「失敗も多いけど、アドバイスを聞いてくれるかわいいやつだ」と思ってくれるはずです。
気に入られれば、特別扱いしてくれるでしょう
私も「また何か至らない点があったら教えてください」とよく言っていました。
実際、おじさんたちの言うとおりになったことも多々あったので、そういうときは必ず伝えるようにしていました。
これは普通のデスクワークの会社でもそうでしたし、肉体労働の現場でも言いました。
特に、他業種の人たちと話をしているときに、「こんなことをしてはいけないよ」と言ったときには、必ず「ありがとう」と言っていました。
また、他業種の方でも、私がミスをしても、「ああ、そうそう、こっそり直しておいたよ」と親切に教えてくれました。
それくらい、怒られたときの態度は大切なのです。
怒る側だって疲れるし、怖いということもお忘れなく
注意のために怒ったことのある人は、怒ると疲れるし怖いということを知っているはずです。
誰かに「これはやってはいけない」と説教するときには、
- 「相手があまり怒らないかな?」
- 「もし、すぐに辞めてしまったらどうしよう?」
- 「でも言わないわけにはいかないし」
- 「どうやって叱ったらいいんだろう?」
と説教をするときにもいろいろなことを考えています。
ミスの多い新人が「私はこの仕事(会社)に向いていないのかもしれません」と言ったとき、「怒り方が悪かったのかな」と思います。
新人であろうとなかろうと、一緒に仕事をしている以上、上司は基本的に「早く仕事を覚えてほしい」「辞めずに頑張ってほしい」と思っているはずです。
あまりにも人間味のない人は別ですが。
しかし、あまりにも離職率が高い職場だと、「あの人も続かないだろうな」と誰もがあきらめてしまいます。
そもそも、社員募集の広告費がかかっているので、会社としては簡単に辞められては困るのです。
会社としても簡単に辞められては困るので、怒る人は愛があって怒っているわけではないことを忘れてはいけません。
上司の教え方が悪いと部下は不幸になりますが、部下の聞き方が悪いと上司が不幸になるケースも多いです。
一番いいのは、上司の教え方が上手で、部下の聞き方が上手な場合ですが、これは稀だと思います。
ただ、個人的には、どちらか一方が優秀であれば回避できると思いますので、「説教されたときのリアクションをよくする」ということを部下が忘れなければいいと思います。
覚えておいてほしいのは、誰でも怒られるということ
特に新人は「怒ることは悪いこと」「自分がダメだから怒るんだ」と思っているかもしれません。
でも、みんな経験しているんですよ。
怒られないほうが異常なんです。それはほんの一部に過ぎません。
みんな怒られて「もう無理だ」と思って、その仕事のやり方を覚えて、いつの間にかヨダレを垂らしながらできるようになっている。
また、「仕事が楽しくない」というのも普通のことで、何の問題もありません。
辛いのは最初だけで、ある程度身につけてしまえば、そんなに嫌な気持ちにはならないし、先ほども言ったように、上手な叱られ方をすれば、実は結構快適だったりするので、あまり深刻に考えないほうがいいと思います。
また、理不尽なことで叱られすぎて、精神的に参ってしまいそうな場合は、転職してもいいと思います。
いろんな人に「うちの会社、こんなんだけどおかしいですか?」と聞いてみて、やばそうなら転職してもいいと思いますよ。
もしあなたが会社員で、「この人間関係にほとほと疲れた」と思っているのであれば、無理してでもフリーランスとして生活していけるだけのスキルと根性を磨いて、独立するのもいいと思いますよ。
「怒られやすい人」と「怒られない人」の違い
怒れやすい人は
挨拶ができない
時間を守らない
言い訳が多い
お礼が言えない
声が小さい
相手の目を見ない
簡単に怒らない人
怒られにくい人
大きな声で挨拶をする
時間厳守
すぐに、そして正直に謝罪する
アドバイスには感謝の気持ちを伝える
はっきりとした返事をする
相手の目を見る
もちろん、怒られないためには、ミスをしないことが一番ですが、それができないと決めつけてしまうと、このようになってしまうと思います。
結局、一番大事なのは上司に好かれることだと思います。仕事ができてもできなくても、どちらにしても重要な要素だと思います。
もちろん、相手も人間ですから、気に入った人には甘く、腹立たしい人には厳しくなります。それは自然なことだと思います。
転職することで、人間関係が改善されることもあります
同僚との関係がすでに悪化していて、いろいろな方法で改善しようとしているがうまくいかない場合。転職してみるのもいいと思いますよ。
実際、私も人間関係がまったくうまくいかずに転職したことがあります。正直、それまで仕事での人間関係で失敗したことはありませんでした。
しかし、その時はどうすることもできませんでした。
何をやっても裏目に出てしまい、上司にはすっかり嫌われてしまいました。本当に嫌がらせを受けているような状況で、いつキレて殴ってしまうか分からない状態でした。
その時、私は転職してとても楽になりました。
職場を変えたとき、「二度と同じ過ちを繰り返さない」と心に誓い、人間関係に気を配るようになりました。
その結果、新しい職場では多くの人に良くしてもらい、気持ちよく働くことができました。
スキルが未熟で、その意味では問題も多かったのですが、理不尽なことで怒ることは少なくなりました。
人間関係が悪化していると、理不尽なことでも怒られてしまうので、そこまできたら職場を変えるのも一つの手だと思います。
無理して今の仕事に固執するよりも、転職サイトを見て、自分の適性に合った仕事や、違う環境を探してみるのもいいかもしれません。
転職サイトを見て、「こんな仕事が自分に合っているかもしれない」「もっと楽しく仕事ができるかもしれない」と考えるだけでも、気分転換になります。
転職サイトは無料で登録できますので、今の職場にうんざりしている方は、一度チェックしてみても損はないと思います。いくつかのサイトがありますので、一度見てみてはいかがでしょうか。
もちろん、今の職場で自分を変えることが一番だとは思います。
しかし、すでに取り返しのつかないレベルで嫌われてしまった場合や、今の職場環境で本当に辛い思いをしている場合は、潔く転職したほうがいいかもしれません。
もちろん、転職先で同じ失敗をしないためには、なぜ怒られていたのか、自分を見つめ直すことが絶対に必要です
この記事が、少しでも悩んでいる方のお役に立てれば幸いです。
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