2021年に発表された厚生労働省の調査によると、2021年3月に卒業した新卒社員の32.3%が3年目の終わりまでに離職していたことがわかりました。
実に3人に1人以上の社員が仕事を辞めています。
3年目で会社を辞めたくなる理由とは?
俗に「石の上にも三年」という言葉があります。
会社を辞めたいと思っている人にとって、3年目はターニングポイントになっているようです。
その理由としては、次のようなことが考えられます。
まず、「自分の仕事がある程度できるようになり、会社の問題点が見えてきた」という理由です。
次に「人事異動でやりたくない部署に異動になったこと」です。
私がある企業の広報アドバイザーをしていたとき、スタッフはまさにこのような状況にありました。
花形部署から現場に異動してもおかしくない状況でした。
それに加えて、「隣の芝生は青く見える」という幻想にも囚われていました。
もちろん、給料が上がらない、有給休暇が取れない、残業が多いなどは、日本の会社を辞める理由になります。
新卒を積極的に採用している会社もありますが…。
こうした「会社を辞めたいと思っている3年目の社員」を、労働市場はどう見ているのでしょうか?
意外なことに、入社3年目くらいの新卒者を積極的に受け入れている企業は結構あります。
少し古いデータになりますが、2018年にマイナビが行った調査によると、2018年にマイナビが実施した調査によると、新卒採用に積極的な企業は40%でした。
- その理由は、新卒者はビジネスマンとしての基礎ができている。
- 前職の問題点を発見する能力を持っている。
- 新しい会社に容易に適応できるという利点を持っている。
というメリットがあるからです。
入社して3年目になって、会社を辞めたいと思っている人にとっては朗報です。
しかし一方で、新卒者の採用に消極的な企業が半数以上あることも事実です。
おいしい面だけを見て転職しても、必ずしも成功するとは限りません。
まず考えなければならないのは、会社に頼らずに収入を得る手段を確保することです。
インターネットを利用したビジネスであれば、働きながら経済的な基盤を築くことができます。
経済的に余裕があると、精神的にも余裕が出てきます。
転職を考えるのは3年目からでも決して遅くはありません。
転職理由を明確にする
前章で述べたように、転職理由が曖昧な人はほぼ確実に失敗します。
そのため、まずは転職理由を明確にすることから始めましょう。
今の職場で抱えている問題や不満を明確にし、それが転職しなければ解決しないことを証明できれば問題ありません。
転職は自分の人生を左右するものですから、そのくらいのことは考えておいて当然でしょう。