どうしても他人と自分を比較してしまい、劣等感に悩まされてしまう人は多いと思います。
他人の良さを見ていると、自分はダメだと思って落ち込んでしまう…。
これは誰もが経験したことがあることであり、どうしたらこの気持ちから解放されるのかと悩んでいるのではないでしょうか。
この「比較」というのは厄介なもので、無意識のうちに比較してしまう人の心理です。
結論から言うと、比較することに意味はないのですが、それが習慣化してしまうと、他人の長所しか見えなくなってしまいます。
そうならないためにも、今回は自分と他人を比較する人の習慣や心理についてご紹介したいと思います。
自分と他人を比較する人の癖や心理を理解して、自分の癖を見極めて、比較しないように気をつけていただければと思います。
それでは、見ていきましょう。
目次
自分と他人を比較する人の癖や心理とは?
社会的地位を比較する
日本は社会構造上、嫉妬の感情を生みがちです。
これは、教育の段階で他人との競争を強いられることから始まるものです。
幼稚園や小学校の頃から競争に巻き込まれて、高校や大学受験につながる人もいます。
そして就職活動では、大手企業への就職競争が始まります。
やっとの思いで入社しても、企業の出世競争が始まり、社会的地位が気になり始めます。
競争は勝者と敗者を生むだけです。敗者は負けた悔しさを残し、勝者は勝ったことを喜ぶ…。
しかし、勝者はまた次の競争でも足を引っ張るという連鎖を続けます。これを理解するだけで、社会的地位の比較が少なくなるのではないでしょうか。
自己肯定感が低い
自己肯定感とは、自分を受け入れることができる感情です。
自分にはできないと思っているほどうまくやっている人を見ると、嫉妬したり、劣等感を感じたりします。
しかし、自分にはできないと思ってしまうと、本当にできなくなってしまうのです。
つまり、自分の中にある可能性を潰してしまうのです。
自尊心が低い人ほど、真面目な人です。
真面目な人は自己分析をきちんとしているのですが、自分の悪いところばかりに目が行きがちです。
なので、自分の長所を探してみてはいかがでしょうか。
どんな人にも必ず良いところがあります。
人のことを気遣っている、相手の気持ちがわかる、誠実さがある、などなど。
自分の良いところを見つけて、忘れないように紙に書き出してみましょう。
過去に嫌な思いをした経験があるから人を怖がる
人と比べる人の中には、過去に信頼していた人に裏切られたり、嫌な思いをさせられたりした経験があるので、人を怖がるから比べるという人もいるかもしれません。
失った経験が多い人や、トラウマが大きい人は、二度と他人に嫌な思いをさせられることはないと思っているので、他人と比較してしまうのです。
プライドが高くて二度と負けて悔しい思いをしたくないと思っているのかもしれませんが、自分の弱さを守ろうとする自己防衛本能が働いているのかもしれません。
基準の心配をする
スタンダードとは、多くの人が歩んできた道です。
人生で何をするのが当たり前のようにやるべきかということです。
例えば、社会に出たら何歳までに結婚して子供を産み、幸せな家庭を築くべきだという道筋。
これらの目標を一つでも達成できなければ、ダメだと思いがちですが、そうではありません。
これは、世の中が勝手に決めていることです。
だから、結婚しなくてもいいし、社会人になれなかったからといって落ち込む必要はありません。
人には人生の中で決まった時間があります。
その一時期に何をすべきかは、自分なりに見極めなければなりません。
そして、その決まった基準が必ずしも幸せとは限らない。自分が幸せになればいいのです。
嫉妬心が強くて人を妬みやすい
自分と他人を比べてしまう人は嫉妬心が強く、「あの人がやっていることを見て羨ましい、自分もあんな風になりたい」と思って、他人に嫉妬するようになりやすいです。
嫉妬心は誰にでもありますが、自分と他人を比べる人は、自分を受け入れられず、自己否定する癖があるため、特に嫉妬しやすいのです。
自分と他人を比較する人の中には、抑えきれない嫉妬心が特徴で、誰であっても相手を敵と同一視して人間関係に疲れてしまう人もいます。
何かしらの劣等感やコンプレックスを持っている
劣等感を感じている人ほど、他人と自分を比較してしまう傾向があります。彼らは無意識のうちに、自分の悪いところと相手の良いところを比較してしまうのです。
自分は良い仕事をしていないが、あの人は良い仕事をしている
自分には彼女はいないが、あの人には良いパートナーがいる
など
自分にないものを見つけて、それを相手に当てはめていく。
いつの間にか、劣等感というネガティブな感情が生まれてしまいます。いつの間にかこれが癖になり、他人と比較する人になってしまう。
負のサイクルです。
ただの比較で終わる
他人と自分を比較する人は、結局、他人と自分を比較してしまう。
自分には無理だというある種の諦め感が生じます。
しかし、よくよく考えてみると、比較している相手は同じ人なのです。社
会のために何か偉いことをした人であれば問題ないのですが、ほとんどの人はそれができないのです。
私の意見としては、ただ比較して終わりにするのは時間の無駄だと思います。
少しでも敗北感を感じてしまうと、悔しさが残ってしまいます。
その悔しさをバネにして、自分ができることに変えていくことができれば、可能性が広がるはずです。
ですから、ただ比較するのではなく、その気持ちをどうやって自分のために使えるかを考えてみましょう。
まとめ
印象に残ったことはありましたか?
今回は、自分と他人を比較する人によくある習慣や心理について紹介してきました。
冒頭にも書きましたが、他人と自分を比べることに意味はありません。
比較することで生まれるのは、ネガティブな感情だけです。
このことを頭に入れておけば、比較する習慣をやめて、自分の思い通りの人生を送ることができるようになるでしょう。
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