「誰とでも気さくに話せる人がうらやましい…」
「あの人はなんで誰とでも仲良くなれるんだろう」
これは、シャイな人なら誰でも思うことです。
このような気持ちになると、「自分はどこかみんなと違うのだろうか」と自問自答しがちです。
自分だけが違う。自分だけが上手くいかない…など。
しかし、世の中には一見とても社交的に見えても、昔はシャイだったとか、同じように人見知りの悩みを抱えていた人がたくさんいます。
今回は、人見知りの原因や特徴、人見知りを克服するための方法などをご紹介します。
目次
どうしてそんなに恥ずかしがり屋なの?
初対面の人と会うとき、緊張しますよね?
あるいは、人と目を合わせるのが苦手だったり、人前で話すのが苦手だったりして、口ごもってしまうのではないでしょうか。
しかし、人間はもともと警戒心が強く、自分の環境に何か変化があると縮こまってしまうものなのです。
ですから、警戒心を持っているからこそ、人見知りをするのは自然なことだと言えます。
しかし、過去の人間関係のトラブルが原因で、人と接するのが苦手になってしまった人もいます。
社会生活に支障をきたすほどひどくなると、何らかのトラウマが原因となっている可能性があります。
シャイな人に共通する特徴
それでは、内気な人に共通する特徴を見てみましょう。
人見知りの方は、日々の対人関係の中で気をつけていることがあると思いますが、人見知りの方に共通する特徴を見て、克服していきましょう。
初対面の人に怯えてしまう
おそらく、シャイな人に限らず、誰もが初対面の人と話すことに抵抗感を持っているのではないでしょうか。
逆に、初対面の人とフランクに話せる人も少なからずいるのではないでしょうか。
しかし、誰でも最初は少し恥ずかしがり屋ですが、ある程度話してみると、相手のことがわかってくるものです。
しかし、あまりにも人見知りが激しいと、初対面の人と話すことすら避けてしまったり、自分の言いたいことが言えずに人の話を聞くだけになってしまったりすることがあります。
極度の人見知りの場合は、人見知りというよりも対人恐怖症に近いかもしれませんので、十分注意が必要です。
初対面の人と接するのが少し苦手だと感じていても、時間が経てば徐々に仲良くなっていくので、あまり焦らないようにしましょう。
人に嫌われるのが怖い
どんな人でも、人から嫌われたくないと思うものです。
しかし、シャイな人の場合、人に嫌われることを極端に恐れているので、人に嫌われないようにしようとします。
そのため、無理して人と付き合ったり、気が合わなくても人と話したりします。
おそらく、「人に嫌われる=自分を否定される」という心理から、人に嫌われることで自分の価値が下がると考えているのでしょう。
そのため、人から嫌われることを極端に恐れています。
自分と他人を比較する
シャイな人に限らず、人は他人と比較して自分を評価します。
他人と比較することで、自分の現状や立ち位置を把握することができ、安心感を得ることができます。
しかし、シャイな人は自分に自信がないため、他人と自分を比較し、常に他人の評価を気にしてしまう傾向があります。
そうなると、他人の評価が気になって、普段通りに人と接することができなくなってしまうかもしれません。
狭い人間関係
人見知りの人は、相手との相性をよく見極めてから人間関係を築きます。
そのため、交友関係は狭くても、特定の人とは深い付き合いをする傾向があります。
誰とでも仲良くなれるというよりは、趣味や考え方、雰囲気が似ている人と仲良くなれるので、まず相性が良いかどうかを見極めるのに時間がかかります。
そのため、最初は慎重になっていても、自分と趣味が似ている人だと判断できれば、心を開くのも早くなるでしょう。
自分に自信が持てない
人見知りをする人は、もともと控えめな性格だと思うかもしれません。
しかし、もしかしたら自分に自信がないからシャイなのかもしれません。
周りの人に褒められても、自分に自信がないために、謙虚さや納得感が得られないのかもしれません。
自分に自信がないと、周りからの評価が気になったり、自分の発言に自信が持てず、人との交流を避けてしまうこともあるでしょう。
内気な人は、自尊心が低いため、人とうまく付き合えないことがあります。
過去のトラウマや人間関係での精神的ストレスが原因で自信を失っている人もいるので、何らかの心の問題が人見知りの原因になっている可能性があります。
他人からの評価を気にする
他人からの評価を気にして、身構えてしまうことはありませんか?
人見知りの人は、会社の飲み会など人が多いところには行きたがりません。
「自分が目立ちたくない」と考え、集団の中にいると萎縮してしまい、発言できなくなってしまうのです。
そのため、飲み会や同窓会などの人が集まる場には行きたがらない傾向があります。
しかし、心の中ではグループの人たちと仲良くなりたいと思っているのですが、これが人見知りのつらいところです。
何を話していいかわからない
シャイな人は自分から話すのが苦手で、心の中で嫌われたくないという心理があります。
そのため、心の中で話題を選び、相手を不快にさせない、無難な話題を一生懸命探します。
しかし、そうなると話すべき話題がなくなってしまい、結果的に何を話していいのかわからず、沈黙に陥ってしまうのです。
自分の意見を言うのが苦手
シャイな人の多くは、自分に自信が持てず、自分の意見を述べるのが苦手です。
また、人に嫌われることを恐れているので、嫌われたくないがために人と話すことを避けてしまいます。
本当は話したいのに、それができないという矛盾が、シャイネスの原因かもしれません。
人見知りを克服するには?
これまで、人見知りの原因から共通の特徴までを紹介してきました。
最後に、人見知りを克服する方法を見ていきましょう。
自分の性格と向き合う
人見知りを克服するためにまずやるべきことは、自分の性格と向き合うことです。つまり、自己分析をする必要があるのです。
自分の長所にはなかなか気づかず、「自分はこんなもんだ」と短所にばかり目が行きがちですよね。
「自分は人見知りだ」と思っている人は、「人見知りだから人付き合いが苦手なんだ」と思うかもしれません。
しかし、冒頭で述べたように、世の中のほとんどの人はシャイなのです。
極度の人見知りであっても、焦らずゆっくりと時間をかけていけば、人と仲良くなることができるはずです。
また、集団行動は苦手だけど、少人数なら大丈夫という人もいるでしょう。その場合は、無理してグループに合わせる必要はありません。
自分を分析することで、自分に合った人付き合いの方法を考えることができるでしょう
人付き合いが苦手なのは、自分に合わない方法で人付き合いをしようとしているからかもしれません。
リラックスするようにしましょう
シャイな人は、環境の変化にとても敏感で警戒心が強いものです。
新しい人と仲良くなるのに時間がかかったり、気持ちが萎えたりするのは、おそらく警戒心が強いからでしょう。
しかし、いつも用心深く、環境の変化に敏感な人は、緊張して居心地が悪くなってしまいます。
ですから、少しリラックスしてみてはいかがでしょうか。
「もっとリラックスして考えてみると、少しは楽になるかもしれません。人に嫌われてもいいじゃないか」と。
人見知り=人付き合いが苦手?その克服方法とは?
人見知りの人は、「どうして自分だけが人見知りなんだろう」と悲観的な気持ちになりがちです。
しかし、上記で書いたように、シャイなのはあなただけではありませんので、安心してください。
そして、シャイであることは悪いことではないと理解してください。
恥ずかしがり屋は自然なことだと考えることで、直そうとするのではなく、受け入れることができるようになり、徐々に克服していくことができるのです。
次からは人見知りで人付き合いが苦手な人のための克服方法です。
人付き合いが苦手な人は、人生で何か損をしているような気がしてしまいます。
社交的になれれば、多くの人と関わることができますし、何より人と話すことは楽しいものです。
人付き合いが苦手といっても、まったく人と関わりたくないというわけではありません。
ただ、人との接し方が不器用なだけで、もっと自然にできる方法を探しているのでしょう。
そこで今回は、人付き合いの苦手意識を克服するための方法をいくつかご紹介したいと思います。
人付き合いの苦手意識を克服するための5つのヒント
沈黙を恐れないで
会話の中に沈黙があると、なんだか気まずくなってしまいますよね。
しかし、相手も同じように感じています。
たとえ仲の良い友人であっても、沈黙はよくあることですから、あまり気にしないほうがいいでしょう。
沈黙を気にしすぎると、無理して話しても会話が広がらないことがあります。
人に嫌われても気にしません
人に嫌われたくない」という思いから、自分の意見をなかなか言えない人も多いでしょう。
しかし、相性はもちろんのこと、性格が合わない人もいますので、無理に付き合うとストレスになるかもしれません。
また、自分の発言が相手に不快感を与えるのではないかと恐れていると、本音を出せずに仮面を被ったような接し方になってしまうこともあります。
そこで、「人の性格はそれぞれ違うのだから、嫌われても仕方がない」という前提で人と接すると、少し気持ちが楽になるかもしれません。
相手の感情を読みすぎない
相手の気持ちを読みすぎて、自分の言いたいことが言えなくなってはいけません。
相手の気持ちを考えることは良いことですが、相手の気持ちを読みすぎてしまうと逆効果になります。
相手の気持ちを読みすぎて謙虚になりすぎると、言いたいことが言えなくなってしまう可能性が高いのです。
人が何を考えているかは想像できても、その人の感情までは読み取れませんから、相手の気持ちを読みすぎても意味がありません。
よく「相手の立場に立って物事を考える」ことが美徳だと言われますが、それは相手の気持ちを深読みすることではありません。
「苦手だ」と思わないことです
人付き合いが苦手だということを意識しすぎると、自信を失ってしまいます。
「人付き合いが苦手だから自信が持てない」と思うかもしれませんが、それではただ苦手だと言っているのと変わりません。
苦手意識を克服するには、まず自分に正直になる練習をすることです。
やはり、自分の本当の気持ちを抑えてしまうと、人と接することができなくなってしまいます。
ですから、できないことを意識せずに、自分らしさを出してみてください。
ありのままの自分でいましょう
人付き合いが苦手な人は、緊張した状態に陥りがちです。
常に緊張状態にあるため、会話がぎこちなかったり、気を使いすぎてしまったりすることがあります。
しかし、緊張しすぎてストレスにつながり、社交の場で居心地の悪さを感じないように注意する必要があります。
もちろん、職場の上司や初対面の人を相手にするときには、多少の緊張感があっても仕方ありませんが、それが続くのはよくありません。
ですから、人付き合いで緊張してしまう人は、自分らしく、自分がしてもらいたいように相手に接するようにしましょう。
あまり気にせず、自分らしさを大切にすれば、ストレスなく人と付き合うことができ、居心地の悪さを感じることもありません。
嫌われても「性格が合わないんだ」と思えばいいし、性格が合わない人と付き合い続ける必要もないでしょう。
とはいえ、人付き合いが苦手な人がいきなり自然体になるのはなかなか難しいと思うので、人付き合いの中で少しずつ意識して練習していくのがいいと思います。
おわりに
人付き合いに対する苦手意識を克服する方法をいくつかご紹介しましたが、苦手意識を克服するには、それなりの時間と経験が必要です。
そのため、うまくいかないこともあるかもしれませんが、人付き合いに失敗はつきものなので、失敗を恐れすぎず、自分を変えていく姿勢を大切にしていけば、少しずつ克服していけるのではないでしょうか。