「人間関係がうまくいかない」、「長続きしない」と悩んでいる人は多いと思います。
よほどの人間嫌いでない限り、人と接して長く付き合っていきたいものです。
しかし、心の中ではそう思っていても、「話すのが苦手だから」「人見知りだから」と自分を責めてしまうことがあります。
学校や職場で人と接しなければならない以上、人とうまく付き合えない人の生きづらさに直結しています。
人付き合いがうまくいくためには、まず自分の特性と人間関係がうまくいかない理由を理解する必要があります。
目次
人間関係がうまくいかない人の5つの特徴
「本当はもっと人と仲良くなりたいのに、勇気が出ない」と思っている人は多いのではないでしょうか。
自分の本当の気持ちを人に伝えられないのは、とても苦しいことです。人に打ち明けることができないと、自分の個性を重視して自分を傷つけることになってしまいます。
しかし、意外にも世の中には人間関係で悩んでいる人が多いのです。あなたの周りの人たちも、同じように悩んでいるかもしれません。
ここでは、人間関係で悩んでいる人に共通する特徴をご紹介します。
共感できる部分があるかもしれませんので、ぜひ参考にしてみてください。
周りの空気を読みすぎる
人間関係が苦手な人に共通しているのは、周りの空気を読みすぎてしまうことです。
例えば、学校や職場、サークルなどで出会う人が多ければ多いほど、周りの空気を読んでしまい、自分のことを話せなくなってしまうのではないでしょうか。
空気を読みすぎる人は、周りの空気を読むのは得意ですが、自分の話題を出すことができないことがあります。
周りの空気を読む人は好かれますが、その人にとっては周りに合わせることが息苦しく感じられるのです。
しかし、1対1の関係になると、このタイプの人は相手の面倒をよく見ます。また、グループ活動は苦手ですが、少人数のグループでは上手に付き合うことができます。
人に合わせることだけが人間関係を築く方法ではありません。
人との付き合い方は人それぞれなので、周りの空気を読みすぎる人は、小集団での付き合いを大切にすることをおすすめします。
自分のことを話しすぎる
自分のことを話しすぎると、相手がそっぽを向いてしまうことがあります。
相手にとっては、「自分の話を聞いてくれない自己中心的な人」と思われてしまい、良い印象を与えません。
このタイプの人は、「周りの空気を読みすぎる」人とは逆で、自分の意見ばかりで周りが見えていません。
人間関係が上手な人は、人の意見を聞き、自分の意見もはっきりと述べることができます。
お互いの立場を尊重することが大切です。
自分が正しいと主張すると、自分の意見を相手に押し付けているだけで、相手にマイナスの印象を与えてしまいます。
自分に自信が持てない
人間関係が上手な人は、自信に満ち溢れています。
ここでいう「自信がある」とは、「自分を嫌いになっていない」ということです。
なぜなら、自分のことが好きでないと、他人に気を遣ったり、思いやりを持ったりすることができないからです。
自信がないというのは、言い換えれば「自分を信じていない」ということです。まず自分を信じられなければ、他人を信じることはできません。
自信がない理由はさまざまですが、自信がないとネガティブな思考になり、人付き合いにも積極的になれません。
これは、人と積極的に関わることができないため、良好な人間関係が築けないことに直結します。
他人の気持ちを気にしすぎる
相手が何を考えているのか、何を思っているのかを気にしすぎる人は、おそらく人間関係がうまくいかないでしょう。
それは、相手の考えを気にするあまり、自分の意見を言うのがおっくうになり、結果的に相手の意見に合わせてしまうからです。
心の中では、「こんなことを言ったら相手が怒るのではないか」「自分の言ったことが相手の気に障ったのではないか」といったネガティブな考えが浮かんでいるのではないでしょうか。
これは、ある意味では「思いやり」とも言えますが、相手に合わせているだけとも言えます。
あまりにも相手に合わせすぎたり、気を遣いすぎたりすると、疲れてしまい、結果的に「関係がうまくいっていない」と思われてしまいます。
人に心を開くことが苦手
人間関係がうまくいかない人は、人に心を開くのが苦手です。
これは、自分が心を開かなければ、当然相手も心を開かないからです。
たとえ話をしたとしても、表面的な話に終始してしまい、あまり話をしないまま終わってしまうことが多いようです。
あなたが人見知りをしたり、他人に冷たい態度をとったりすると、相手もあなたの人見知りに慣れてしまい、良い関係を築くことができなくなります。
人見知りを治すにはそれなりの努力が必要ですが、きちんと挨拶をするだけでも相手に印象を与えることができますので、少しずつ改善していくと良いでしょう。
人間関係がうまくいかない特徴を知り、苦手意識を克服するには?
前半は、人間関係がうまくいかない人に共通する5つの特徴を紹介しました。
ご紹介した特徴に共通しているのは、「自分に原因がある」ということです。もちろん、すべてが自分のせいというわけではありません。
自分では気づかないうちに相手に悪い印象を与えているかもしれません。
しかし、人間関係がうまくいかない理由に気づくだけでも、その原因や特徴をきちんと理解することができ、その気づきがよりよい人間関係への一歩となるのではないでしょうか。
さて、後半は特徴を知った上で、どう苦手意識を克服していくかです。
あなたは学校や職場、あるいはプライベートでの人間関係において、違和感を感じることはありませんか?
違和感を覚えると、「自分に何か問題があるのではないか」と考えてしまいます。
実際、子どもから大人まで、「自分はコミュニケーションが苦手だ」と感じている人は少なくありません。
しかし、人間関係が苦手な人が多くても、その苦手意識を治したいと思っている人は多いのではないでしょうか?
そこで次は、人間関係が苦手という感覚を克服するための方法をご紹介します。
人間関係が苦手だという気持ちを克服する5つの方法
人間関係が苦手な人は、自分から人に話しかけたり、挨拶をしたりすることが苦手だと感じているかもしれません。
そうなると、無意識のうちに相手に無関心な態度をとってしまい、印象が悪くなってしまうこともあります。
しかし、人間関係が苦手な人が本当に人を嫌っているかというと、そうではないと思います。
ただ、自分が人と話すことに慣れていないとか、人と付き合う勇気がないとか、いろいろな理由があると思います。
違和感があるのは当たり前だと思ってください
人間関係が苦手であればあるほど、「苦手なのは自分だけだ」「人見知りの原因は自分にある」と自分を責めてしまいがちです。
しかし、序文でも述べたように、今の世の中、人間関係が苦手な人はたくさんいます。むしろ、人付き合いが得意な人のほうが少ないのではないでしょうか。
それに加えて、人見知りで人間関係が苦手というのは、一種の性格でもあります。
性格を治すことは難しいですが、別の方法で性格をカバーすることは可能です。
例えば、人間関係が苦手でも、挨拶を欠かさないとか、細かいところまで気を配るとか、工夫のしどころはたくさんあります。
ですから、人間関係が苦手であることを受け入れた上で、苦手を克服するためにどのようにカバーするかを考えた方が効果的です。
相手の気持ちに寄り添いすぎない
「相手の気持ちに巻き込まれすぎない」とは、「相手の考えていることを想像しない」ということです。
つまり、恥ずかしがり屋で人間関係が苦手な人ほど、相手が自分のことをどう思っているのかを考えてしまいがちなのです。
ただし、相手のことを考えすぎるのはよくありません。相手のことが気になりすぎると、自然体でいられなくなり、人間関係に疲れてしまう原因になります。
ですから、あまり気にしすぎず、自然体でいるようにしましょう。
会話が途切れても気にしない
人間関係が苦手な人ほど、会話の途切れを気にしてしまいます。
その中断が気まずければ気まずいほど、無理に会話を続けようとし、人間関係が気まずくなってしまうのです。
しかし、よく考えてみると、会話が途切れずに続けられる人というのは稀です。むしろ、途切れずに会話を続けられる人のほうが多いのではないでしょうか。
ですから、あまり途切れを気にせず、自然体でいることが一番です。空気を読んで無理をすると、相手に変な印象を与えてしまうかもしれません。
失敗を恐れない
人間関係が苦手な人は、失敗を恐れている可能性が高いです。
人と話すのが苦手な人の根本的な理由の一つは、失敗を恐れているからです。
しかし、声をかけられて嫌な思いをする人はいないでしょう。
相手が職場の先輩で、自分は忙しくて声をかけられないというのであれば話は別です。
ですから、できるだけ失敗を恐れずに、自分から積極的に行動してください。
自分から行動して失敗してしまうよりも、何もせずに諦めてしまう方が前向きにはなりません。
人間関係の苦手意識の克服は、人と接する機会を少しずつ増やし、経験を積むことで改善できます。
ですから、結果を出すことよりも行動することに意味がありますので、少しずつ人間関係に慣れていく努力をしてください。
自分から話しかけるようにしましょう
相手との距離を縮めるには、自分から話しかけるのが一番です。
しかし、人間関係が苦手な方は、自分から人に話しかけることに慣れていないため、ハードルが高いと感じてしまうかもしれません。
しかし、人間関係が苦手な人はたくさんいるので、相手から話しかけられれば会話ができる人のほうが圧倒的に多いのです。
ですから、人と話せなくてもあまり気にする必要はありませんが、それでも人間関係の苦手意識を克服するために、少し意識して人と話すようにしてみてはいかがでしょうか。
例えば、自分から挨拶をするようにしてみてはいかがでしょうか。
挨拶はコミュニケーションの基本ですから、きちんとした挨拶ができないと、相手の印象が変わってしまいます。
また、挨拶がきちんとできれば、自然と会話が弾むものです。会話の内容はあまり考えずに、天気の話でも仕事の話でも構いません。
いずれにしても、大切なのは自分で何かアクションを起こすことですから、こうした小さなアクションと意識を持ち続ければ、人間関係が苦手ではなくなっていくはずです。
おわりに
最初に述べたように、ほとんどの人は人間関係が苦手です。
しかし、苦手意識を克服するためには、ある程度の経験を積み重ねることが必要です。
経験を積むには行動するしかありませんが、意外にも、人と話そうとすると仲良くなることはよくあることです。
ですから、苦手意識を持たずに、自然にコミュニケーションをとってみてはいかがでしょうか。