嫌なことから逃げ出したくなることは誰にでもあります。
仕事でも、学校でも、プライベートでも、さまざまな場面でそれは起こります。
むしろ逃げ出したくなるようなことばかりかもしれません。
逃げられる選択肢があれば、そこで逃げてしまっても良いのかもしれません。
しかし、人生にはどうしても逃れられない状況があります。
覚悟を決めて、その場に飛び込まなければならないこともあります。
しかし、逃げ癖がついてしまっている人にとっては、なかなか難しいものがあります。
逃げてはいけない選択肢の中で逃げてしまっては、その後の人生に大きく影響します。
今回は、肝心なときに逃げない姿勢を取り戻す方法と、逃げる癖をなくす方法をご紹介します。
目次
嫌なことから逃げてしまう性格を治す7つの方法
無心で行動する
逃げ腰の人や先延ばしにする人は、行動を起こす前に頭の中でいろいろ考えていることでしょう。
自分にできるかどうかわからない…
本当にできるのだろうか…
などなど。
行動することよりも、心配したり考えたりすることに集中しています。
考えること、悩むこと⇒最終的に行動を起こすか、諦めるか
これは、あなたが普段から身につけている性格ではないでしょうか。
では、この性格を改善するにはどうすればいいのでしょうか?
「考えずにまず行動する」ことを意識して、逃げる癖を改善してみましょう。
悩んだり考えたりするのは、行動してからでいいのです。どんなに悩んだり考えたりしても、行動に移さなければ結果は出ません。
そこで、後ろから肩に「ポン」と置かれたのを想像して、無心の状態で飛び込んでみるのです。
詳細な目標を設定する
やりたいことや目標がすでに決まっている場合は、より詳細な目標を設定するとよいでしょう。
目標が詳しければ詳しいほど、先延ばしにしてしまう可能性が高くなります。
例えば、「1日で全部終わらせよう」と考えるのではなく、「今日はこれくらいでいいかな」「まだやっているけどいいかな」というように。
例えば、「1日で全部終わらせる」と考えるのではなく、1つ1つの仕事を細かく分解してみる。
そうすれば、モチベーションが下がらず、あきらめずに済むでしょう。
さらに、目標を細かく設定することで、小さな達成感を得ることができます。この小さな達成感を繰り返していると、いつの間にか大きな成果が得られるようになります。
大きな目標よりも細かい目標にすれば、着実に前進していることを実感でき、辞められなくなるのです。
目標に期限をつける
人は、期限が決まっていると必死に行動することがあります。
「3年後には自分でお金を稼げるスキルを身につけたい」といった目標があれば、まずは行動してみようと気持ちが変わるのではないでしょうか。
つまり、目標がはっきりしていて、期限が決まっていればいるほど、やる気が出るということです。
たとえば、あなたが学生の頃、夏休みの宿題に悩まされたことがあるとします。
夏休みに宿題を放置するタイプの人なら、夏休みの後半まで悩むことはないのではないでしょうか。
夏休みに宿題を放置してしまうタイプの人は、おそらく夏休みの後半になってから宿題に励むことになるでしょう。心の中では、「学校が始まる前に終わらせなければ」と必死になっていることでしょう。
人はどうしても楽な方に進みがちです。
しかし、やらなければならないことがはっきりしていれば、そこから逃げることはできません。
自分で期限を決めて、その期間内に終わらせることを考えれば、逃げる癖はつきません。
先延ばしにすればするほど、リスクは大きくなると考える
先延ばしにすることは、時間がかかるだけでなく、やる気をなくしたり、憂鬱になったりします。
つまり、先延ばしにするということは、可能性や成功を先延ばしにするということなのです。
可能性を先延ばしにし続けていると、行動を起こすことに臆病になり、いつの間にか逃げ癖がついてしまいます。
1日は24時間であり、時間は永遠に続くわけではありません。
そのことを意識すればするほど、まずは行動に移すことができます。
それは、早く行動を起こせば起こすほど、リスクが減ることを知っているからだと思います。
先延ばしにするとリスクが高まるので、「後でリスクが降りかかる」と思えば、迷わず行動に移すことができます。
行動を起こすことを習慣化する
行動を起こすと決めたら、それを習慣にしてみましょう。
習慣化すればするほど、取り組むことが苦痛ではなくなります。
習慣化すると、取り組むときに痛みを感じなくなり、後で逃げることもできなくなって、着実に前進できるようになります。
やはり、人が一番苦労するのは最初の一歩なのです。
最初の一歩を踏み出せば、あとは行動の流れに従うだけです。
その上で、行動を起こすときの習慣化を身につけていきましょう。
逃げようと思ったら、あとから悩むことはしない
逃げ癖がついて困っている人は、後で後悔しがちです。
しかし、どんなに後悔しても、悩んでも、時間は戻らないものです。
それならば、「自分で決めたことだから仕方がない」という潔さを持つことで、悩まずに済むのではないでしょうか。
逃げたことを後悔しても、何の解決にもならず、何のスタートにもならないことを理解していれば、後悔はしないはずです。
スイッチを切り替える
スイッチを切り替えるとは、頭の中にあるスイッチのことです。
要するに、やる気のスイッチです。
やる気が出ないときは、無理にやる気を出そうとするのではなく、怠けてもいいのです。
ただし、やる気を出すためには、きちんと時間を決めるようにしましょう。
例えば、1時間くらいダラダラしていてもいいのですが、時間になったらきちんと仕事をしましょう。
誰もが楽しい時間を過ごしたいと思っていますが、それは人生全体の過ごし方ではありません。
何かが苦しいと感じれば感じるほど、最初の一歩を踏み出すことに抵抗を感じるものです。
しかし、「とりあえずやってみよう」「やってみたら簡単かもしれない」と思えば、自然と積極的になるものです。
このように自分から積極的にチャレンジしていけば、自分の可能性が広がっていきます。
逃げる習慣を治すのも大事だが、時には嫌なことを忘れることも必要
ここまでは、嫌なことから逃げる習慣の性格を改善する方法をご紹介しました。
逃げ癖があるのは人間だけではなく、私たちは嫌なことや苦手なことを後回しにする傾向があります。
嫌なことや苦手なことを後回しにしがちで、いざ行動に移そうと思っても、くよくよしたり、リスクを先に考えたりしてしまいがちです。
しかし、何をするにしても、行動しなければ結果は出ません。
悩み続けていても、時間が解決してくれるわけではなく、ただ過ぎていくだけ…。
だとしたら、行動を起こしてから考えるという潔さと姿勢が大切なのかもしれませんね。
「行動してから考える」という潔さと姿勢が大切なのかもしれませんね。
難しいのは最初の一歩だけで、あとは簡単だろう」と思えば、時間を無駄にしないし、考えてから行動する必要もないでしょう。
さて、ここまでは逃げてしまう性格を治す方法を紹介してきました。
しかし、時には嫌なことを上手に忘れることも必要です。
人生には誰でも嫌なことがたくさんあります。
辛い記憶やトラウマがあればあるほど、それを取り除くのは大変ですが、過去の記憶に縛られて自由に行動できないのは、時間も人生ももったいないですよね。
どんな困難があっても、それを乗り越えなければ前には進めないかもしれません。
そのためには、つらい記憶やトラウマ、嫌なことから逃げるのではなく、自分で向き合って対処し、少しずつ忘れていくことが大切です。
そこで次は、嫌なことを忘れるための4つの方法をご紹介します。
嫌なことがなかなか消えない理由とは?
過去にたどった最も嫌な出来事や記憶は、簡単に忘れたり消えたりするものではありません。
それは脳の働きと関係していて、嫌な出来事ほど鮮明に覚えているものです。
つまり、ポジティブな感情よりもネガティブな感情の方が記憶に残りやすいのです。
どんなに時間が経っても、その出来事を何度も思い出しては落ち込んでしまうことがあるのです。
ですから、「時間が解決してくれるだろう」と考えるのではなく、自分なりの解決策や乗り越え方を工夫して、その問題を忘れてしまうことが必要です。
これは難しいことではなく、脳に新しい記憶と意味を与えればいいのです。
過去に起こった事実を変えることはできませんが、それに与える意味は変えることができます。
例えば、誰かに悪口を言われたり、会社で上司に怒られたりしても、それは事実ですが、その解釈や意味は変えることができます。
誰かに悪口を言われたことは事実ですが、それはその人との相性が悪いということかもしれません。
会社で上司に叱られたことは、「上司は私を早く一人前にしたいから、あえて叱ったのかもしれない」と解釈できます。
嫌なことを思い出してしまうのは、自分の解釈の違いが原因かもしれません。
嫌な記憶や出来事を早く忘れるための4つの方法
嫌な記憶を忘れるためには、原因を特定してそれを受け入れることが大切です。
嫌なことを覚えているのは、何か嫌なことが起きたのがきっかけで、いつまでも記憶に残っているのかもしれません。
しかし、先に述べたように、原因を突き止めることも大切ですが、嫌なことを忘れるためには、その解釈を変えることも効果的な方法のひとつです。
そこで嫌なことを詮索するのではなく、環境を変えて忘れる方法をご紹介します。
忙しい時間や状況を作り出す
嫌なことを思い出して悩んでいると、どうしても過去の出来事ばかりに目がいってしまいます。
しかし、嫌なことを思い出せないほど忙しい生活を送っているとしたらどうでしょう。忙しすぎて、目の前の仕事のことしか考えられないのではないでしょうか。
実はこれも、脳に新しい記憶を蓄えさせるための方法なのです。忙しい状況を作るために特別なことをする必要はありません。
しかし、掃除や家事などの単純作業をしていると、脳を使っていないので嫌なことを思い出してしまいます。
ですから、脳を使うようなことをする必要があります。例えば、本を読む、資格の勉強をするなどです。脳を使えば使うほど、記憶が薄れていきます。
嫌なことを思い出しているときは、何もしていないときに思い出します。寝る前や一人でいるときに思い出すことが多いです。
ですから、できるだけ苦しまないように、過去の出来事に縛られないように、気分を変えられるようなことをするのがよいでしょう。
今できることを考える
嫌なことを思い出すのは、過去の出来事に集中している状態です。
しかし、何度も書いているように、過去を変えることはできません。悩んだり思い出したりしていると、時間ばかりが過ぎていきます。
そこで、嫌なことを気にしている時間を、今できることに変えてみませんか?
嫌なことを忘れるには、「今」できることを考えるのが一番効果的です。嫌なことを考えるのは可能性を感じませんが、今できることを考えるのは可能性を感じますよね?
嫌なことを思い出すことは、同じ過ちを繰り返さないための手段なのかもしれません。その気持ちを「今」に当てはめれば、成長の糧とすることができます。
何事もネガティブに考えていては、良いことはありません。しかし、ポジティブなことを考えれば、浮き沈みがなくなり、これからの人生を頑張ることができるのです。
悪いことをよく思い出すのは習慣ですが、ポジティブに考えることも習慣にしてみてはいかがでしょうか。最初は難しいかもしれませんが、なるべく「今」できることを考えるようにしましょう。
会話をする、アドバイスをもらう
会話をするということは、相手から新しい情報を得ることでもあります。また、自分の嫌いなところを塗り替えることで、相手からヒントを得ることもできます。
例えば、嫌いだった人の話を持ち出しても、ただの愚痴で終わってしまうかもしれません。
しかし、その人が親切に受け入れてくれれば、過去の話をしても理解してくれるはずです。
先ほど述べたように、嫌いなことを思い出すときは、どうしても一人のときです。一人だといろいろなことを考えてしまいがちなので、そういうことばかり考えて時間が過ぎていきます。
でも、過去に起きたことは変えられませんから、いくら悩んでも思い出しても、その事実は変えられません。
その事実を変えられなくても、誰かに相談するだけで、ネガティブな気持ちは薄れていきます。一人で抱え込むのではなく、誰かに相談してみるのも一つの解決策です。
気分が良くなるようなことを経験する
嫌なことを思い出したとき、感情はたいていネガティブになります。そんなときこそ、ポジティブな体験をしてみましょう。
それは、ネガティブな記憶をポジティブな感情で上書きするようなものです。
また、ポジティブな体験は、気持ちを穏やかにしてくれるので、ストレスの解消にもつながります。
ポジティブな気持ちになるためには、過去の出来事を塗り替える必要があります。
そのためには、過去にこだわるのではなく、今できること、これからできることに目を向けることです。
嫌なことをよく思い出すのは、ネガティブな感情を感じるとホッとするからなのか、それとも考える癖がついているからなのか。
一度、ネガティブに考える癖がついてしまうと、思い出す頻度が高くなってしまいます。
そうならないためには、ポジティブな出来事や経験を味わい、嬉しいことや楽しいことの感情を沈めていく必要があります。
好きな音楽を聴いたり、好きな場所に行ったりするなど、過去の楽しい経験が多ければ多いほど、嫌な出来事を思い出す回数は少なくなります。
まとめ
嫌なことを忘れるための4つの方法をご紹介しました。
嫌なことを忘れるのは、そう簡単ではありません。というのも、人によって傷の深さや物事の捉え方が違うからです。
過去の出来事に執着している人は、「とても傷ついた出来事だった」と言えるでしょう。その出来事を忘れるには、ある程度の時間が必要かもしれません。
しかし、長い目で見れば、嫌な出来事は人生の一部でしかありません。
その人の人間性や価値観を決めるような出来事は、一度もありません。
ですから、今回ご紹介した方法は、自分の可能性を思い出すためのものでもあるのです。