近年、ブラック企業の採用活動はますます巧妙になってきています。
職務経歴書を見ただけでは、その会社がブラックかどうか判断できないケースも多々あります。
しかし、ブラックはブラックのままです。
いざ面接になると、いきなり本性を現します。
また、入社直後の異常な新人研修もブラック企業の特徴といえます。
そこで、今回はブラック企業における面接・新人研修についてまとめてみました。
目次
ブラック企業の面接の5つの共通点
面接の時点でブラック企業かどうかを判断するのは、冷静に考えれば意外と簡単です。
というのも、ブラック企業の面接パターンはほとんど同じだからである。
労働条件や報酬に関する質問を避ける
ブラック企業は、劣悪な労働条件や給与で働くことを前提としています。
このような質問には答えられないでしょう。
「あなたの努力次第です」とか「成果に応じてお支払いします」などと言うでしょう。具体的な数
値目標を提示できない会社は、ブラック企業だと思っていいでしょう。
仕事とは関係のない話をしたり、質問攻めにする
ブラック企業の実態を明らかにすることはできません。
採用担当者は、仕事の具体的な内容については話しません。
面接で的外れな質問をされるのは、ただの人を雇いたいと思っている証拠だ。
あまり成功していないビジネスなのに、従業員や会社の成功例のDVDを見せてくる。
面接の前にビジネスの成功事例のDVDを見せられる
その会社はブラックである可能性が高いです。
大してビジネスとしてあまり成功していないのに、面接の前にビジネスの成功事例集を見せられたら、その会社はブラック企業である可能性が高いです。
彼らは自分の会社を実際よりも良く見せることで、ブラック企業であることを隠そうとしているのです。
彼らはブラック企業であることを隠そうとしている。
それらを頭ごなしに信じないことが大切です。
面接官からの危険信号
ブラック企業」を見抜くための「危険信号」は、面接官の言動に見ることができます。
面接官が以下の質問に2つ以上あてはまったら、怪しいと判断されます。
・面接官の態度が横柄、高圧的、無気力である
・学歴、性別、国籍などについて差別的、非倫理的な発言をしている
・一人の応募者に対して複数の面接官が登場する
面接官は、募集職種の職務内容や数値データを把握しておく必要があります。
面接官がこれらの情報を応募者に伝えようとしない場合は、会社が応募者に知られたくないことがあるというサインです。
また、面接官が5人以上いたり、一次面接から社長との一対一の面接を強要されたりする場合は、その会社の人事部が正常に機能していない可能性があります。
履歴書を見てくれない
これは、送った履歴書を見ずに面接に臨むケースです。
そのため、履歴書に目を落としながら名前を呼ばれます。
これは、「社員は消耗品だから、誰でもいいから採用したい」というブラック企業の考え方を端的に表しています。
中途採用の場合は、職歴も見てくれません。
また、応募者がその場で自分の職歴を説明することもよくあります。
即戦力を求めて採用し、入社を急ぐ
これもよくあるパターンです。
常識的な企業であれば、一定の時間をかけて応募者の性格や印象、将来性などを考慮した上で、採用するかどうかを判断するはずです。
常に人材が不足しているブラック企業は、即戦力となる人材を求めています。
おかしいと思ったら、冷静に考えてみましょう。
上記に加えて、面接で「ちょっとおかしいな」と感じたら
ほぼ100%ブラック企業です。
これは人間の勘ではなく、心のどこかで「この会社は世間の常識やルールとは違う」というアラームが鳴っているのです。
そうはいっても、ブラック企業にハマってしまう人は後を絶ちません。
一刻も早く就職したい」という焦りが、冷静な判断力を失わせているからだ。
そのような事態を避けるためには、「会社に頼らず、自分の力でお金を稼ぐ力を身につけること」が予防策の一つとなります。
お金さえあれば、ブラック企業の罠に陥ることはありません。
ブラック企業の新人研修の特徴と実態とは?
一般的に、ブラック企業での教育の実態は「洗脳」と同じです。
では、洗脳とは何でしょうか?
一言で言えば、洗脳とは「暴力や精神的圧力によって、人の思考構造を根本的に変えてしまうこと」です。
つまり、人格破壊の一種なのです。
自分は洗脳されない」と確信している人は、洗脳されやすい
もちろん、世の中には「洗脳されやすい人」と「洗脳されない人」がいます。
ちなみに、洗脳されやすい人の特徴は
自分に自信が持てない
大きなストレスを抱えている
純粋なので、他人を疑うことを知らない。
人に「NO」と言えない
自分は洗脳されていないと思い込んでいる
これらはほんの一例に過ぎません。
ブラック企業はこれらのことに気付いています。
自分は洗脳されていないと思っている人を洗脳できる研修を行っています。
研修の中身は、肉体的・精神的な圧力で人の思考を麻痺させるというもの
典型的なのは、合宿形式の集合研修です。
まず、人里離れた山間部に「監禁」し、外部との接触を一切絶つ。
翌日は、朝早く起きて長時間のランニングをすることが求められます。
そして、肉体的に弱っているときに、社会人としての心得や仕事への取り組み方、すぐには覚えられない多くの仕事の知識を学ばされる。
疲れ切った社員たちは、それでもなんとか追いつこうと必死になっている。
夜になると、ディスカッションと称して、自己反省や人生観の発表をさせられる。
翌日以降は、これらに加えて、掛け声の練習やチーム対抗戦などが行われる。
これを毎日続けていれば。自分の考えや価値観が完全に吹っ飛んでしまうでしょう。
研修を終えた後は、完全に会社の言いなりになってしまいます。
こうしてブラック企業は、社員が従順な社畜になるための土台を作っていくのです。
暗記や路上営業を行う
会社の歴代の社長、代表、会長の名前を覚えるのも特徴です。
社歌や社訓だけでなく、歴代の社長、代表、会長がいかに偉大であったかを研修で学ぶ内容があったりもします。
また、ノルマが終わるまで、街中で見知らぬ人と名刺交換をさせられるなんてのもあります。
駅前でスーツ姿の人と名刺交換をさせられたり、ノルマ数の名刺を交換するまで研修は終わらないと言われており、深夜まで路上で名刺交換をさせられることもあるようです。
繰り返される研修で社員を思考停止状態にする
しかし、こうした研修による洗脳は長くは続かない。
一般社会に戻ってくると、次第に「会社が変なことを言っている」ということに気づくのです。
そこで、ブラック企業では、継続的に洗脳する方法を考えました。
例えば、毎日社訓を大声で唱える朝礼を行うのもその一つである。
初期研修の効果が切れると、ランク別研修という名目で「理想の状態」を再確認する。
この繰り返しが、ブラック企業の研修の実態なのです。
この負の連鎖を断ち切って仕事を辞めるには、会社以外でお金を稼げる自分のビジネスを始めることです。
ブラック企業の言いなりになっていては、将来、体を壊すか、心を壊すかのどちらかになってしまいます。
決断は早ければ早いほどいいと思います。