ふとした瞬間に「何もしたくない」「何もかも辞めたい」と思ったことはありませんか?
仕事も人間関係も、身の回りのものすべてを捨ててしまいたいほどの無力感。
それでも、勇気を出して会社に行こうとするのですが、時々、無気力感が襲ってきます。
そんな無気力で悶々とした日々を過ごしていると、「私は何をしているのだろう?」と自問自答することがあります。
この記事では、何もしたくないときに楽になる考え方を提案したいと思います。
毎日頑張りすぎているあなたに、少しでも気持ちが楽になるようなアドバイスをしていきます。
何もしたくないという無気力の原因は何でしょうか?
今までできていたことが、急にできなくなってしまうことはありませんか?
あるいは、あなたの周りにそういった人はいませんか?
- 勉強はつまらないからサボりたい
- 仕事にやる気が出なくなった
- 昔は楽しかった趣味も、今では面倒くさくなった
そんな無気力感に悩まされていませんか?
忙しい現代社会では、疲れていても元気が出ない人がたくさんいます。
体を休めて元気を取り戻せればいいのですが、元気になるどころか、「もう何もしたくない」という気持ちに悪化してしまうことがあります。
無気力状態になると、「今までできていたことを捨ててしまうのではないか」という不安が出てきます。
何もしたくないと思えば思うほど、何かをしなければならないと思ってしまうものです。
でも、そう思っていても、体が動かなかったり、頭が働かなかったりした経験はあるはずですよね。
ということは、「何もしたくない」と感じるのには何か理由があるはずです。
その原因がわかれば、適切な対策をとって状況を改善することができますので、ここでは「何もしたくない」と感じてしまう原因をご紹介します。
毎日何かに忙しい
毎日忙しい生活を送っていると、生活習慣が当たり前になり、自分が心身ともに疲れを感じていることを忘れてしまいます。
ストレスはどんどん蓄積されていきます。精神的にも肉体的にも健康だと思っていても、ある日突然、疲れを感じるようになります。
「何もしたくない」と感じるのは、疲れている証拠です。あまりにも慌ただしい毎日を送っていると、うつ病や燃え尽き症候群になってしまうかもしれません。
自分の限界を超えてしまっている
どんな人にも限界があります。
同僚や上司で仕事がとても上手な人がいたとしても、その人にも限界があります。
限界を超えると、脳と体がコントロールします。これは本能といってもいいでしょう。
ですから、「何もしたくない」と感じることで、自分の限界を周囲に知らせていることになります。
自分が納得できる範囲内で仕事をしたり、人間関係を築いたりすることが大切です。
やりたくないことを我慢してやっている
やりたくないことやつまらないことは、仕事や勉強をしたくありません。
しかし、社会人になると、やりたくないことを避けて通ることはできません。
仕事や人間関係がつまらないと思っても、我慢しなければなりません。その我慢が重なって、急に「何もしたくない」と思ってしまうことがあるのです。
自信を失ってしまっている
周りの人から気に入らないことを言われたり、仕事でミスをして上司に怒られたり。
恋愛がうまくいかなかったり、人間関係がうまくいかなかったりと、プライベートで何か問題が起こると、自信を失ってしまいます。
その結果、「何もしたくない」という気持ちになってしまうかもしれません。
また、理想と現実のギャップから、何もしたくないと思うこともあります。
人が自信を失うのは、期待していた結果が得られなかったときです。
そうなると、「頑張っても意味がない」「何もしたくない」と、何もできない無力感に襲われます。
高すぎる理想像を持っている
理想像にとらわれてしまうと、現実とのギャップで無気力になってしまうことがあります。
誰からも褒められたい、認められたいという気持ちは、誰もが持っている感情です。
その気持ちが自分を高め、成長させてくれるのですから、理想の自分を持つことは悪いことではありません。
理想像を持つことは悪いことではありませんが、その理想像に固執しすぎてしまうことはないでしょうか。
例えば、次のようなことです。
- 自分が思い描く理想の人物にならなければならない
- 人から褒められなければならない
例えば、「自分が思い描いていた理想の人物にならなければならない」「他人から賞賛されなければならない」などです。
理想的な結果が得られたことに気づくと、すぐに無気力になってしまいます。
劣等感を抱いている
自分が人より劣っていると思った瞬間、無気力になることはありませんか?
職場の同僚が自分よりも優れた仕事ができたり、友人が順風満帆な生活を送っていたり。
そんな彼らを見て、あなたは嫉妬を感じるかもしれません。
嫉妬は次第に劣等感へと変わり、無気力になってしまいます。
漠然とした目標になっている
目標に向かって努力していると、いつの間にかゴールに到達しているという経験があるかもしれません。
目標を立てるということは、道を作ることです。
地図を持たずに歩けば、手探りで道を探すしかありませんが、行き先がある程度決まっていれば、その道に沿って歩くことができます。
無気力というのは、目標の道筋を見失っている状態だと思うんです。あるいは、目標が漠然としている。
完璧主義である
物事を完璧にこなそうとするのは素晴らしいことです。
しかし、完璧にやることだけに集中していませんか?
完璧主義者は、物事を中途半端に見ることが苦手で、中途半端な状態が苦手です。
物事をオール・オア・ナッシングで考えるので、「0か100か」で判断してしまうのです。
そのため、100のうち60では気が済まず、「中途半端だから」と中途半端に物事を捨てたくなったり、「100でないとダメだ」と思ったりして、自己評価が低くなり、無気力になってしまうのです。
無気力を解消するには何が必要?
無気力から脱却するためには、少しずつ自己評価を上げていく必要があります。
無気力の原因のところでも触れましたが、無気力になりやすい人は、少し理想主義で完璧主義なところがあるかもしれません。
自分でハードルを上げすぎて、本当のことが見えなくなっているのではないでしょうか?
自分では進歩していると感じていても実感がない、人と比較して自信をなくしてしまうという人は、ハードルを上げすぎているか、本来の自分を見失っているのかもしれません。
理想や夢を持ち、それに向かって行動することは素晴らしいことですが、理想ばかりを追いかけていると、体がついてこないこともあります。
ですから、無気力状態から抜け出すためには、焦らず、ゆっくりと自分のペースで一歩一歩進んでいくことが大切です。
無気力になる人は、基本的に真面目な人なので、なんとか自信をつけて頑張ろうと努力します。
しかし、その努力の一歩一歩が大きいので、途中で挫折してしまいがちなのです。
ですから、無気力状態から脱却するときは、無理をしないことです。焦ってはいけないということを心に留めておくとよいでしょう。
さて、ここまでは原因を見てきましたが、ここからは無気力状態になってしまった時の克服方法について、みていきましょう。
何もしたくないときにすると楽になる方法
最近、仕事へのモチベーションが下がっていませんか?
新人の頃は好奇心旺盛だったのに、最近は全然やる気が出ない
仕事への意欲を失い、いざ仕事を始めようと思っても、なかなか進まなかったり、集中できなかったりすることがあります。
では、そこで何もしたくないときの対処法をご紹介しましょう。
何もしたくないときに心がけることは、「無理をしない」ということです。
実施に、無気力についての対処法をまとめてみました。
ただ、休むことに集中する
何もしたくないときは、何もしないことが一番です。
何もしたくないときは、何もする気が起きません。この状態で何かをしようとしても、うまくいきません。
むしろ、やる気が全く上がらず、何もしたくない無気力な状態で日々を過ごすことになってしまいます。
だから、何もしたくないときは、ひと休みしましょう。そして、何かしたいと思ったら、それをすればいいのです。
自分の好きなことをする
何もしたくなくても、自分の好きなことならできる。
好きな映画や音楽、本、スポーツなど、自分の好きな世界に浸る時間を作ることで、ストレスが解消され、「何もしたくない」という状態から徐々に脱却していくことができます。
何もしたくないと思っていても、現実逃避はできます。
気分が乗らない状態から抜け出したいのであれば、やりたいことを優先して、好きなことをすると、自然と元気が出てきます。
小さなことからコツコツ初めて見る
何もしたくない状態から、何かをしたいと思うようになったら、小さなことから始めてみるのもいいかもしれません。
なぜなら、「何もしたくない」という状態は、急にはなくならないからです。
やる気を出すために、いきなり忙しい仕事をしても、元の木阿弥になってしまいます。やはり、「何もしたくない」という状態を完全に治すためには、リハビリが欠かせません。
ですから、少しでも動けるのであれば、小さなことから始めてみることをお勧めします。
どんな小さなことでも構いません。
朝早く起きて、朝日を浴びる。布団をたたむ。部屋をきれいにする。
当たり前の習慣に思えるかもしれませんが、何もしたくないと思うと、身の回りのことがおろそかになりがちなので、まずは身の回りの小さなことから始めてみるといいでしょう。
無理をしないようにする
頑張りすぎたり、真面目な人ほど、何もしたくない自分に嫌気がさしてしまうかもしれません。
「自分は気楽にやっているだけだ」「周りの人はやっているのに、自分はできない」と思っている人は、真面目な人です。
真面目だからこそ、「何もしたくない」と自分に厳しくなってしまうのです。しかし、「何もしたくない」という気持ちは、どんな人にも生じる自然な感情です。
むしろ、「何もしたくない」「無気力だ」という人の方が少ないのではないでしょうか。
何もしたくないときは、一人で全部やろうとする必要はありません。一人でやろうとしないで、つらいときは誰かに助けてもらうようにしましょう。
そうやって人に任せることができれば、精神的にも楽になるはずです。
ゆっくり休む、休養する
いつも通りに仕事ができているのに、苦痛を感じたり、やる気が出なかったりするのは、頑張りすぎているからかもしれません。
燃え尽きるほど頑張りすぎた結果、心身ともに疲れてしまっているのかもしれません。
頑張ることは素晴らしいことですが、頑張りすぎて無気力になってしまっては、せっかくの努力が無駄になってしまいます。
無気力な状態でいくら頑張っても、体はエネルギーを得られず、負担をかけるだけです。
そんなときこそ、しっかりと休息をとることが必要です。
真面目な人ほど、完璧主義で自分の限界を超えた仕事をしてしまうものです。あなたは、「休むことは悪いことではないのでは?休んではいけないのではないか」と思ってしまうかもしれません。
しかし、エネルギーが枯渇しているときは、しっかりと休むことが何よりも大切です。
今の仕事に興味がなくなってきている
今の仕事に無関心であっても、新入社員の頃はとても好奇心旺盛だったかもしれません。
新入社員の時は、とにかく先輩の背中を見て仕事を覚えるのが仕事です。だから、早く仕事を覚えて、役に立って、出世したいと思っていたかもしれません。
しかし、実際に仕事をして見てみると、自分が思っていた仕事とは違うと感じることもあるでしょう。
そうなると、将来のビジョンを打ち砕かれたように、その仕事への興味を失ってしまうかもしれません。
節度ある行動を心がける
無気力状態から抜け出すためには、考え方を変えるのも一つの方法です。
そこで提案したいのが、節度という考え方です。
頑張りすぎず、節度ある行動を心がけることです。仕事を完璧にこなそうとするのではなく、60%でもいいから完成させようとする。
自分で設定したハードルを下げることで、無気力を解消する方法があることを知れば、仕事も無理せず適度にこなせるようになるはずです。
仕事に情熱を持っている人が無気力に陥りがちなのは、頑張りすぎているか、今の仕事に興味がないかのどちらかだと思います。
頑張ることはとても大切ですが、「頑張りすぎる」必要はありません。不器用でも、自分のペースで進めていけば、自然と自信もやる気も出てきます。
ですから、少しずつステップアップしていくことで、無気力な状態から抜け出すことができるのです。
おわりに
今まで仕事ができていたのに、肩の力が抜けるような脱力感や無気力感に悩まされている方は、心療内科や精神科などのクリニックに相談することを検討してみてはいかがでしょうか。
それでも心身ともに調子が良い場合は、自分のペースで少しずつ無気力感を解消していきましょう。
趣味に没頭してみたり、誰かに相談して気分転換してみたり。そうやって疲れを癒していくうちに、自然と気力が回復していきます。
無気力なときは頑張りすぎず、しっかりと休息をとるようにしてくださいね。
また、何もしたくないときは、すべてを諦めてしまいたくなるものです。
しかし、その気持ちは日々の疲れやストレスが原因であるだけかもしれません。
疲れやストレスを解消できれば、自然と元気になれるので、何もしたくないときは、ストレス解消のために好きなことに集中して休んでみてはいかがでしょうか。
何かを始めるのは、やる気が出てきたときで構いません。