皆さんは、何気ない世間話の途中で会話が途切れてしまった経験はありませんか?
会話がはずんでいたはずなのにふと無音になってしまう。
「初対面の人と何を話せばいいのかわからない」「友人との会話が続かない」など、会話が続かないことに悩んでいる人は多いと思います。
よく天気の話は鉄板だとは言いますが、天気の話が終わってしまうと他に話すこともないといったケースは多いと思います。
相手と自分に何らかの共通点や同じ趣味があれば別ですが、そうもいきません。
そこで今回は、会話が続かない人に共通する特徴をご紹介しますので、自分に当てはまるものがあるかどうかを判断し、意識的に改善してみてはいかがでしょうか。
目次
会話が続かない人の共通点
学生生活や仕事、プライベートなどで避けて通れないのがコミュニケーションです。
やはり、人間関係を築くためには会話が必要ですし、お互いを知るためにも会話は欠かせません。そういう意味では、コミュニケーションは生きていく上で欠かせないものです。
しかし、会話が続かない人の多くは、コミュニケーションに対して何らかの抵抗感を持っています。
本来、会話は自然に行われるものですが、その場の雰囲気や目上の人との会話になると、途端に言葉が出なくなる人が多いようです。
簡単に言えば、「慎重派」のタイプとも言えますが、慎重すぎるとかえって疲れてしまいます。
そこで今回は、会話が続かない人に共通する特徴を把握し、自分に当てはまるものがないかを考えてみましょう。
相手に気を使いすぎる
相手に気を使いすぎて、話をするのが苦手な人がいます。
相手の話を優先しすぎて、自分が話す機会がなく、会話が進まないのです。
確かに人間関係ではお互いに気を配ることが大切ですが、気を配りすぎると逆効果になってしまいます。
相手も会話をスムーズに進めようとしているので、ある程度のレスポンスは必要です。
ですから、気を使いすぎず、自然な態度を心がけるのがよいでしょう。
相手に興味がない
会話が続かない人の中には、「相手に興味がないから、そこまで会話をする必要はない」と思っている人がいます。
しかし、誰にでも興味があるわけではない場合は、その限りではありません。
自分が興味を持っていることについての会話であれば、続けることができます。
そのため、相手の趣味や好みをよく把握して、会話の中で触れておくと、自然に会話が続くようになります。
空気を読みすぎる
周りの空気を読みすぎて、人と話すのが苦手になってしまう人がいます。
1対1であれば自然に会話ができますが、多人数になると口ごもってしまうのです。これも会話が続かない人の共通点です。
確かに、周囲に気を配り、空気を読んで相手の邪魔をしないようにすることは大切です。
しかし、会話はお互いを尊重し、意見を交わすことが基本ですから、相手の心を読みすぎるのは不自然です。
そのため、自然なコミュニケーションをとるためには、深読みをせず、タイミングを見計らって自分の意見をしっかりと述べることが大切です。
会話を中断させてしまう
会話を中断すること自体は、相手の話を広げることができずに黙ってしまうことを意味します。
「会話はキャッチボール」とよく言われますが、相手からもらったボールを自分が投げなければ、キャッチボールはできません。
相手の話を聞いて膨らませることができなければ、まるでボールをずっと手に持っているようなものだからです。それでは、キャッチボールの意味がありませんよね。
しかし、相手にボールを投げ返すことはそれほど難しいことではありません。
会話であれば、相手から受け取った情報を深く掘り下げ、話題を見つけて相手に返せば、会話はいくらでも膨らみます。
ですから、相手から「何か話してください」と言われたら、それは会話を広げるチャンスだと捉えればいいのです。
なかなか話題が見つからない場合は、まず相手の話を聞くことから始めましょう。
そこから広げられる話題をどんどん見つけて、相手に質問ができれば、相手もきちんと答えようとしてくれるはずです。
人見知り
知人や親しい友人とはスムーズに会話ができるのに、初対面の人とは会話が続かないという人は少なくありません。これが、いわゆる「人見知り」の人です。
このような人に見られる傾向として、自分から話をすることが苦手であることが挙げられます。
人から話しかけられるのは平気なのに、自分から話しかけるのは苦手なのです。
その結果、相手に応えることはできても、自分から話題を持ち出すことができず、会話が続かないということになります。
しかし、人見知りの人は、話をするのが苦手なだけで、話すことがないわけではありません。話すことがないわけではありません。むしろ、会話の中で話題を考えようと努力している。
しかし、会話を続けようと必死になるため、どうしても受け身になってしまい、結局、自分から話題を出すことができないのです。
ですから、自分から自信を持って話題を提供することができれば、自然と会話が続くようになるのです。
自信のなさがある
自分に自信が持てないと、会話が成立しません。
なぜなら、相手の顔色を伺いながら話す傾向があるため、スムーズなコミュニケーションができないからです。
「この話題は相手の気分を害するのではないか」「相手に失礼ではないか」などと気にしているうちに、会話がぎこちなくなり、曖昧な答えになってしまうのです。
その結果、「自分から話しかけるのはやめておこう」と思ってしまい、会話が続かなくなってしまうのです。
しかし、自分に自信のない人が「相手は普通の人だ」と認識できれば、きちんとした会話ができるようになります。
反応が鈍い
話題にあまり興味がない場合は、反応できないことがあります。
しかし、反応が薄いと「会話がつまらなかったのかな」と相手を不安にさせてしまうことがあります。
相手がいくら話題を振っても、「わかりました」「そうですか」程度の反応では、当然、会話は続きません。
誰でも誰かに話しかけるのは、とても勇気がいるし、不安なものです。
また、自分の意見を述べることも、反応を得るためにはそれなりの不安を伴います。
会話が続かない人は、多かれ少なかれ他人に自分を見せることに抵抗があるので、会話の反応が鈍くなる傾向があります。
しかし、それでは相手を不安にさせてしまう可能性がありますので、好印象を与えるためにもきちんとしたリアクションを心がけましょう。
会話がうまくいかない5つの共通原因とその克服法
今回は、会話が続かない人に共通する特徴をご紹介しましたが、当てはまるものはありましたか?
会話を続けるにしても、話題を広げるにしても、いろいろな努力が必要です。
ですから、今回の記事で自分に当てはまる特徴を見つけた方は、まずはそれを改善することから始めてみてはいかがでしょうか。
そして、コミュニケーション能力を高める努力をすれば、飛躍的に会話を続けられるようになります。
ですから、努力を怠らず、まずは原因を改善することから始めましょう。
さて、特徴をご紹介してきましたが、次は克服方法について紹介していきます。
初対面の人との会話が続かない、友達と一緒にいても会話が途切れてしまう、そんな経験はありませんか?
会話が続かない理由は、「自分はコミュ障だ」「コミュニケーション能力がない」と思い込み、あきらめたり、落ち込んだりしているからです。
会話が続かないと、不安になってその場を立ち去りたくなることもあるでしょう。
しかし、その原因を探ることができれば、自然と会話への苦手意識を克服することができます。
そこで次は、会話が苦手な人にありがちな原因を分析し、その克服法をご紹介します。
自分の言ったことに自信が持てない
会話がつまらないか面白いかは、相手の立場になってみないとわかりません。
自分が面白くないと思っている話題でも、相手は面白いと思っているかもしれません。
話をするのが苦手な人は、会話が面白いかどうかを気にするあまり、話すことに自信が持てないことが原因のひとつです。
一方、自分の興味のあることを話す人は、自分の興味のあることを話していると、嬉しくて嬉しくて、いくらでも話していられることが多いです。
そのような人の心理は、他人に自分の話を聞いてもらいたい、自分の興味を共有してもらいたいということで、話すことに自信を持っているのでしょう。
どんな内容の会話であっても、相手の趣味によって面白くもつまらなくもなります。人はみな違います。
ですから、「つまらない」「面白くない」と思わずに、自分の発言に自信を持ち、勇気を持って話してみてください。
活動範囲が狭く、話題が少ない
活動内容がいつも同じだと、新しい刺激はあまり得られません。
いつも同じ朝食を食べ、同じ仕事をして、家に帰ったら寝る。
そんな毎日を送っていると、休みの日に友達と何を話したらいいのかわからなくなってしまいます。
何かをして話題を探さないと、話題が尽きてしまいます。
そんなときは、その日のうちに何か違うことをしてみましょう。
例えば、家で朝食をとるのではなく、カフェに行って朝食をとる、職場の人と話をする、レンタルショップで借りた映画やテレビ番組を家に帰ってから見る、などです。
映画でも職場の人でも、話題が増えれば友達との会話の幅も広がります。”毎日違うことをしてみる “ことで、話題が増えていきます。
沈黙を極端に恐れてしまう
沈黙が苦手な人は、相手を気遣う気持ちと、沈黙に対する恐怖心を持っています。
沈黙があると、「私と一緒にいてもつまらないのではないか」「何か面白い話をしなければ」と考えてしまい、なかなか話すことができないのです。
しかし、家族でも恋人でも友人でも、誰であっても沈黙はつきものです。これは事実なので、無理に話そうとしたり、急に話題を変えたりすると逆効果です。
ですから、沈黙を次の言葉を考える機会にしたり、相手の様子をうかがったりすることを恐れないでください。
私も沈黙が苦手なので、新しい話題を考える前に話し始めてしまうことがあります。
新しい話題が思い浮かばないうちに話し始めてしまうので、たいてい内容のない会話になってしまい、会話が途切れてまた沈黙になってしまいます。
しかし、多少の沈黙を恐れないことで、「しばらく黙っていても大丈夫だな」「次は何を話そうかな」と、リラックスして考えることができるようになります。
たとえ沈黙が長くても、相手が自分を嫌っているわけではないので、心配する必要はありません。
沈黙は誰にでもあるものだと認識し、沈黙を恐れることがなくなると、より自然なコミュニケーションができるようになります。
自分の好きなこと、得意なことだけを話す
先ほど、自分の好きな話題について話していると、自信が湧いてきて、次々と話し始めてしまうという話をしました。
これは一見、会話に向いているように思えますが、自分の話に夢中になって暴走してしまうのはよくありません。
コミュニケーションは1対1の関係が基本です。自分の話に夢中になって、相手の意見や発言を圧倒してしまっては、対等な関係を築くことはできません。
むしろ、自分が主役になってしまい、相手が遠慮してしまいます。これでは対等な関係とは言えず、相手もあなたと話すのが面白くなくなってしまいます。
そうならないためにも、相手の様子や意見に気を配ることが大切です。自分の細かい話をしているときは、ついつい思いっきり話してしまいがちですが、少し冷静に話をすると、失礼な態度をとっていないことが理解できます。
会話の話題や内容に興味をもつことができない
会話の内容に興味がないと、どうしても会話が途切れてしまいます。
会話に興味がないと、どのように返答してよいかわからず、そっけない返事をしてしまい、沈黙になってしまうこともあります。
一方、自分が興味を持っている内容の会話であれば、自然と相手の話に耳を傾けるようになり、自然と会話が続いていきます。
これは、人は自分が興味を持っていることにしか反応しないからです。
相手の話に興味がなければ、相手が興味を持たないのは当然です。
相手が楽しく快適に過ごせるように、相手の話に反応することが大切です。
例えば、相手の話を聞いて、「ふーん」「なるほどね」「すごいね」としか反応しないと、相手は「この話はつまらない」と思って話をやめてしまいます。
相手の話をよく聞いた上で、質問したり、自分の意見を加えたりすれば、相手はしっかりと答えてくれるはずです。
相手の話をよく聞いて、質問したり、自分の意見を述べたりすることができるかどうかが、会話を上手にするコツです。
まとめ
現代社会では、会話が続かない人、会話が成立しない人が急増しています。その背景には、コミュニケーションの機会が失われていることがあります。
ある意味では社会問題のようなものですが、コミュニケーションが取れないからといって会話から遠ざかってしまうと、人とのつながりがなくなってしまいます。
コミュニケーションは、生きていくために必要なスキルです。このスキルを持っていない人は、会話をする機会を見つける必要があります。
今回は、会話が続かない人の特徴とその改善方法を紹介しましたが、この記事を読んだからといって、会話力が向上するわけではありません。
しかし、この記事を読んだからといって、会話が上手になるわけではありません。この記事で書いたことはあくまでも方法であり、それを試してみない限り、会話力は身につきません。
最初からうまく話そうとしなければ、うまく話せるようにはなりません。最初から上手に話そうとしないで、自分の発言に注意していれば、自然に会話ができるようになります。