どんな場所でもコミュニケーションは大切ですが、中にはそれが苦手な人もいます。
そのような人はよく「コミュ障」と言われますが、そもそもコミュニケーション能力が低いのには理由があるかもしれません。
その原因や理由を見つけないと、いつまでたっても改善されず、「コミュ障」のままになってしまいます。
友達や家族であれば理解があるかもしれません。
しかし、仕事や少し関係性の遠い知り合いぐらいの人とのコミュニケーションとなるとそうは行きません。
特に職場では、社内の人やお客様、取引先の人と話す機会が多く、放っておくと仕事にも影響が出てしまいますよね。
職種によってもコミュニケーションに比重が違いますが、コミュニケーションが必要となる場面がかならずあります。そんな中で上手く話せないと困ります。
そうならないためにも、コミュニケーション能力の低下の原因を理解し、その改善に努めることが大切です。
今回は、コミュニケーション能力が低い人に共通する原因や特徴を紹介します。
目次
コミュニケーション能力の欠如の理由は何ですか?
コミュニケーション能力の向上には、それなりの経験が必要です。
コミュニケーションに限らず、何事もそうですが、あるスキルを身につけようと思ったら、それなりの努力と経験を培う必要があります。
コミュニケーション能力のない人は、特にコミュニケーションをとることが苦手です。
おそらく、「人見知りだから」「初対面の人とうまく話せないから」などの理由があるのでしょう。
しかし、たとえ会話がぎこちなくても、積極的に人に会って話をすることはできますし、自分から話しかけることもできるかもしれません。
しかし、コミュニケーション不足に悩む人は、最初の一歩を踏み出すことができずに途方に暮れてしまうことが多いのではないでしょうか。
本当は話しかけたいのに相手の顔色をうかがってしまい、なかなか勇気が出ないのです。
ですから、コミュニケーション能力を高めるためには努力や経験も必要ですが、その前に自分がコミュニケーションを苦手とする理由、原因、特徴を理解し、それを改善していくことが必要なのです。
コミュニケーション能力が低い人の5つの特徴とは?
コミュニケーションが苦手な人がまずやるべきことは、自己分析です。
どのような場面で会話ができないのかなど、自己分析を理解し、改善することが第一歩です。
ここでは、コミュニケーション能力が低い人に共通する特徴をご紹介しますので、自分に当てはまるものがあれば、参考にして改善していきましょう。
自分から話すことを嫌がる
あまり話さない人は、話題を提供したり、自分から話したりするのが苦手です。
自分からは話したくないので、相手から話しかけられるのを待つ傾向があります。
しかし、これではいつまでたっても会話が成立しません。
「自分の話がつまらなかったらどうしよう」「相手が自分の話を聞いてくれるだろうか」と、常に相手の反応を気にしています。
相手を優先してしまい、遠慮がちになって会話をしなくなってしまうのかもしれません。
確かに、相手の話を聞くこと、相手を優先することは大切ですが、そうすると、だんだんと自分の意見を言う機会がなくなってしまいます。
これでは、いつまでたってもコミュニケーション能力は向上しません。
コミュニケーション能力を高めるためには、人と話す回数を増やす必要があります。
人と話す回数を増やせば、自分の話し方のパターンが見えてきます。それに気づくことが上達の第一歩です。
自分から誰かに話しかけることには、ある程度のリスクがありますが、失礼なことを言わない限り、相手に嫌われることはありません。
相手があなたの話を聞こうとしていれば、あなたが何を言っても聞いてくれるし、話してくれます。
ですから、あまり恐れずにリスクを取って、自分の意見を言ってみてください。
自分の考えを変えない限り、コミュニケーション能力の向上は望めません。変わりたいという気持ちがあれば、変われるはずです。
話す場所に近づかないようにしてしまう
話すのが苦手な人ほど、話す場から遠ざかってしまいます。
それは、先に述べたようなリスクを心配しているからです。
「もし、つまらない話だったらどうしよう」「周りの人が静かになったらどうしよう」
でも、そんなことを気にしていたら、気軽に話すことはできませんよね。
仕事をしていると、飲み会が増えてきます。会社の上司や同僚との飲み会が増えますが、その飲み会にはもう行かないでしょう。
誰かに飲み会に誘われても遠慮したり、プライベートの方が大事だからと仕事が終わったらすぐに帰ってしまう。
それでは、まったく上達しませんよね。相手が誘ってくるということは、あなたと話したいと思っているのかもしれません。
その気持ちを無視してしまうと、もう誰もあなたを飲みに誘ってくれなくなります。
私もお酒はあまり好きではありませんが、最近は一人で出かけるようにしています。
誘いを断ってきた経験からわかったのは、断り続ければ相手は来なくなるということです。相手は良かれと思って誘ってくれたのに、自分のコミュニケーション不足で断ってしまったということがあるんです。
もちろん、そんなことをしていたら、相手からの愛情もなくなってしまいます。この経験から、今では誘いを断るのではなく、積極的に参加するようになりました。
そうしているうちに、いつの間にか苦手意識がなくなり、飲み会でも難なく話せるようになりました。
コミュニケーションが苦手な人は、自分が話すのが苦手だということを盾にして、話すことを拒否しがちです。
でも、それでは何も変わりません。そのことに気づかない限り、いつまでたっても上達しないのです。
人の話を聞くのが苦手
会話は1対1でするものなので、人の話を聞かないのはタブーです。この傾向がある人は、人の話をきちんと聞かない傾向があります。
自分の話を優先してしまい、相手の話を聞かず、相手の話を受け入れない傾向があります。
自分の話に夢中になってしまうのも無理はありませんが、相手の反応を見ながら話すようにしましょう。
自分のことばかりを優先してしまうと、相手とのコミュニケーションがうまくいかなくなってしまいます。会話は1対1の関係であり、どちらかが優先されるものではありません。
このことを理解していれば、自分を優先することを避けることができるでしょう。
また、相手の話を受け入れないことも、会話が成立しない要因となります。
相手の言い分を受け入れるのはいいのですが、相手の意見を無視したり、時には反論したりすると、相手が話しづらくなってしまいます。
そうならないためにも、ここに書いたようなことに注意して、相手の気持ちや態度を理解してコミュニケーションをとるようにしましょう。
自分のことばかり話す
人と話すのが得意だという人に限って、自分のことをよく話しているような気がします。
自分の意見を言うのは良いことですが、限度があります。
これは、会話をしているつもりになっているからかもしれません。例えば、あなたが上司と飲んでいるときに、上司があなたに話しかけているとします。
このような状況で、果たしてコミュニケーションを取っていると言えるでしょうか。
自分の意見を後輩に話したり、自慢話をしたり。
これは自分のことを話しているだけです。話している本人は満足しているかもしれませんが、聞いている人は自分が話したという実感が持てず、うんざりしているかもしれません。
これはコミュニケーションではなく、ただ話しているだけなのです。
誰かに話しかけているような気がすると、自分も相手に話しかけているような気がして、自分のことを話す癖がついてしまいます。そうならないためにも、相手の話をよく聞くことです。
何と言っていいかわからない
そもそも苦手な理由のひとつに、「何を話していいかわからない」という問題があります。会話は、その場で話さなければならないので、考える時間がありません。
そうすると、次に何を話せばいいのかわからなくなり、黙って会話を閉じてしまうのです。
これは会話の中でも特に難しいところですが、ちょっとした工夫で解決できます。
例えば、会話が途切れそうになったとき、相手の趣味を聞いてみてはいかがでしょうか。
あなたの上司が車の趣味を持っているとします。どんな車に乗るのかな?最近、どこに行ったの?と、車に関する質問をしてみるのです。すると、上司は嬉しそうに車のことを詳しく話し始めるでしょう。
当然、どんな人にも「自分の好きなことを人に話したい」という感情がある。理解されたいという気持ちは誰にでもあります。
しかし、気をつけなければならないのは、相手の話をよく聞くことです。先ほど、コミュニケーションが苦手な人の特徴として、「人の話を聞くのが苦手」ということを挙げました。
このような姿勢で現段階で相手の好きな話を聞いても、次にどのような質問をすればよいのかがわかりません。
ですから、まずこのテクニックを活用する前に、人の話を聞く方法を学ばなければなりません。心配しなくても、何度かコミュニケーションを重ねるうちに身につくでしょう。
まとめ
あなたのコミュニケーション能力が低いのは、このような理由があるのではないでしょうか?おそらく、自分がコミュニケーション下手だと思っている人は、自分に自信がないのだと思います。
自信があれば、地域の集まりに参加したり、自分から人に話しかけたりすることができるでしょう。コミュニケーションは、一生を通じて培われるスキルです。
子供の頃や学生時代に、人と話さなかったり、人を避けたりしていたら、大人になってもうまくコミュニケーションがとれないでしょう。
これは、大人があきらめるということではなく、改善できることなのです。
この記事を読んで、自分にはコミュニケーション能力がないと気づいたのであれば、あとはそれを修正するだけです。
それに気づかなければ、何も改善できませんから、まずは自分で気づいて、理解して、受け入れることが大切だと思います。
コミュニケーションが取れないのは、才能がないからではありません。気づかず、直そうとしないからです。だから、現状を受け入れて、コミュニケーション能力を高めていきましょう。
私も学生時代は、比較的話すのが苦手でした。部活やサークルなどの集団の中で話すのが苦手で、自分には話す才能がないと思っていました。
しかし、大人になってから今回紹介したような特徴に気づき、改善していくうちに少しずつ話せるようになっていきました。
それは、自分できちんと自覚して、改善しようと思ったからだと思います。
このように自分のコミュニケーション能力の低さを理解した上で、人がいるコミュニティに参加するようになりました。わざわざコミュニケーションの取り方を学びに行ったのです。
コミュニケーションが取れないことを気にしている暇があったら、勇気を出してコミュニティに参加してみてはいかがでしょうか。
この能力を向上させるには、参加するしかないと思います。そうすれば、だんだん上達して、難なく話せるようになります。
コミュニケーション能力を効果的に鍛える6つの方法
次はコミュニケーション能力を鍛えるための具体的な方法を紹介します。
プライベートだけでなく、仕事やビジネスの場でもコミュニケーションは重要です。
人生を豊かにするために欠かせないスキルとも言えますが、実際にはコミュニケーションが苦手な人、苦手意識を持っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、なかなかコミュニケーション能力を高めることができないという人も多いのではないでしょうか。
そこで次はコミュニケーション能力を鍛える方法をご紹介しますが、やはり苦手意識を克服するにはそれなりの努力が必要です。
しかし、コミュニケーションが苦手な人は、どうしても自分の弱点を意識してしまい、「自分はコミュニケーションが苦手だ」「自分のコミュニケーション能力は低い」と思い込んでしまいがちです。
しかし、コミュニケーションは繰り返し行うことで徐々に慣れていくものなので、あまり深く考えず、自分を鍛える方法を身につけるようにしましょう。
相手の気持ちを考える
相手の気持ちを考えることも、コミュニケーション能力を高めるための有効な手段です。
日常会話も含めて、相手の気持ちを考えて会話をすると、コミュニケーション能力が向上します。
また、何か言いたいことがあっても、相手の気持ちを考えることで、何を言えばいいのか、何をすれば相手が喜ぶのかが自然とわかってきます。
ですから、相手の気持ちをより具体的に考えることができれば、よりスムーズなコミュニケーションが可能になるでしょう。
相手を褒めることを忘れずに
コミュニケーションを向上させるためには、お互いに相手を尊重することを忘れてはいけません。
お互いに尊敬し合える関係を築くことができれば、良い関係を築くことができますので、相手の良いところを褒めるようにしましょう。
実際、褒められて嫌な気持ちになる人はいません。むしろ、子どもから大人まで、ほとんどの人が、ほめられるとうれしい気持ちになるものです。
さらに、ほめることは、相手に関心があることを示すことになり、コミュニケーションにつながることも多いのです。
ですから、恥ずかしがらずに相手の良いところを褒めてあげましょう。
相槌を打つことを意識する
また、コミュニケーションの中にリアクション、つまり「ジェスチャー」を入れることも大切です。
ジェスチャーを使う場合は、共感を得られるような使い方を心がけましょう。
例えば、相手の話を聞いて「そうですか」「わかりました」と言ってしまうと、相手は「自分は相手の話に興味がないのではないか」と不安になってしまいます。
「私もそう思います」「それは面白いですね」「わかりました」など、共感や理解を示すジェスチャーを使えば、相手を不安にさせることなく、コミュニケーションがスムーズに進みます。
マレットには共感を得られるものとそうでないものがありますので、会話の中で上手に使い分けることができれば、コミュニケーション能力を効果的に鍛えることができます。
相手の話をよく聞くこと
話し上手よりも聞き上手」という言葉がありますが、話し上手になる前に、聞き上手になることから始めましょう。
確かに、コミュニケーションとは話し合うことですから、積極的に相手とコミュニケーションをとることが大切です。
しかし、スムーズにコミュニケーションを取ろうとすると、会話のための話題や材料が必要になります。
最も効率的で効果的な方法は、相手の話をよく聞いて、自分のコミュニケーションを広げていくことです。
コミュニケーションが苦手な方は、「話題を広げなければならない」と思いがちですが、円滑なコミュニケーションを進めるためには、相手の意見から話を広げていくことのほうが重要です。
ですから、何か話題を探そうと努力する前に、相手の話をよく聞いて、それを膨らませるようにしましょう。
より具体的な内容に会話を広げる
相手の会話の内容を拡大することも、コミュニケーション能力の向上につながります。
これに加えて、自分の会話の内容をより具体的に展開することも効果的です。
例えば、服を買う話をしているときに、「どこのブランドの服なのか」など、いろいろな方向から会話を膨らませることができます。
これは、自分の会話を広げるだけでなく、相手にも同じ質問をして会話を広げることができます。
洋服のことだけでなく、仕事のことやプライベートのことなど、会話を広げる方法はたくさんあります。
ですから、日常の会話の中で、会話をより具体的にするための方法や工夫を考えていけば、自然とコミュニケーション能力が身についていくはずです。
最初は難しいと思っても、まずは相手の話を具体的に掘り下げる努力をしてみましょう。
先に述べたように、相手の話をしっかり聞いていれば、いろいろな角度から質問をすることができます。
また、いろいろな角度から質問できれば、相手への興味を示すことができますので、慣れないうちは、相手の話を膨らませることから始めてみましょう。
挨拶をきちんとする
挨拶はコミュニケーションに欠かせないものです。
簡単なことですが、きちんとした挨拶をするかしないかで、相手の印象は大きく変わります。
ですから、コミュニケーション能力を高めるためにも、まずはきちんと挨拶をすることから始めましょう。
きちんとした挨拶ができるようになれば、初対面の人とでもスムーズにコミュニケーションがとれるようになりますので、きちんとした挨拶をする必要があります。
また、最初の挨拶で相手の印象はほぼ決まってしまうと言っても過言ではないので、好印象を与えるためにも、積極的で分かりやすい挨拶をしていきましょう。
おわりに
コミュニケーション能力を高めるには、慣れも必要ですし、努力も必要です。
しかし、今回ご紹介した方法はどれも比較的難しいものではないと思いますので、ぜひ日常の会話や仕事、ビジネスに取り入れてみてはいかがでしょうか。
コミュニケーションは、会話のキャッチボールとも言われます。キャッチボールが上手になるためには、相手がキャッチしやすいボールを投げることが必要です。
それと同じように、コミュニケーションを上達させるためには、相手の話をよく聞き、よく考え、どのような返答をすればよいかを考える必要があります。