感情は、時と場合に左右されるため、コントロールするのはとても難しいものです。
すぐにカッとなってしまったり、落ち込んでしまったり。
上手くコントロールしなくてはいけないのは分かっているのに、感情がコントロールできない。
しかし、感情をコントロールできないことには、いくつかの原因や特徴があるのではないでしょうか。
今回は、感情をコントロールできない人の共通点や原因、特徴をまとめてみました。
また、コントロールする方法や仕方・コツ等もまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
感情を上手にコントロールするためにも、まずは原因を調べることから始めましょう。
目次
感情のコントロールができない人に共通する原因と特徴
感情は、外部からの刺激や環境の影響を受けます。つまり、一人一人が物事をどのように受け止めるかによって、様々な感情を持つことができるのです。
しかし、受け止め方は人それぞれですが、自分の感情をコントロールできる人もいます。
では、感情をうまくコントロールできる人とそうでない人の違いはどこにあるのでしょうか。
具体的に見ていきましょう。
気分転換が苦手である
感情をコントロールできない分、小さなミスをしたり、イライラしたりすることが多くなります。
このような時は、気持ちが高ぶっているので、気分転換が必要です。
しかし、感情をコントロールできない人は、気分転換が苦手なので、小さなミスをしてもずっと引きずってしまい、連鎖反応を起こしてしまうことがあります。
ですから、ミスを繰り返したり、同じことをずっと気にしている人は、気分転換がうまくできないのかもしれません。
過度に執着すること
一度に一つのことに執着することは大切です。
仕事や人間関係、人生を豊かにすることができます。
ただし、こだわりすぎないように注意する必要があります。物事には様々な側面があり、一つの考えに固執することは、自分を縛り付けることと同じです。
つまり、時には客観的に物事を見ることも必要なのです。
感情をコントロールできない人は、こだわりすぎて、ひとつの問題に対しても冷静な判断ができなくなってしまいます。
だから、いつも同じことで悩んでいる人は、一度立ち止まって冷静に考えることを習慣にしましょう。
こだわりには良い面と悪い面があることを頭に入れておくことが大切です。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスが崩れると、感情のコントロールが難しくなることがあります。
ホルモンバランスの乱れは、イライラ、集中力の低下、焦り、不安などの原因となりますので、感情のコントロールができないと感じたら、ホルモンバランスの乱れを疑ってみてください。
ホルモンバランスの乱れは、睡眠不足にもつながりますので、今一度、自分の生活習慣が乱れていないかを確認することをおすすめします。
ストレスを溜め込んでしまう
日常生活を送っていると、何らかの形でストレスを感じることがあります。
職場の人間関係、仕事上の悩み、プライベートなど、ストレスの原因となるものはたくさんあります。
しかし、感情をコントロールするのが苦手な人は、ストレスを溜め込みやすく、過度なストレスを感じて情緒不安定になってしまうことがあります。
ストレスは徐々に蓄積され、たまには息抜きをしないと、感情を爆発させてしまいます。
ですから、ストレスを感じたら、誰かに相談したり、趣味などのストレス解消のための習慣に没頭してみてはいかがでしょうか。
繊細な性格である
自分が不快に感じることを言われると、腹が立つことはありませんか?
例えば、相手が不安になるようなことを言ったわけではないのに不安になったり、その人に執着していろいろなことを考えてしまったりすることがあります。
しかし、自分の感情をコントロールできない人は、ちょっとした言葉にも過剰に反応してしまい、時には深刻な問題に発展することもあります。
要するに、敏感な性格とも言えますが、敏感だからこそ、いろいろな方向から物事を見てしまう傾向があり、それがストレスになってしまうこともあるようです。
敏感な性格の人は、冷静に物事を判断できないかもしれませんが、時には立ち止まって考えることも必要です。
ですから、相手に何か言われたとしても、落ち着いて物事を判断することを習慣にしてみてください。
感情のコントロールができるようになる7つの方法&仕方のコツとは?
ここまでは感情をコントロールできない人について、考えられる原因や特徴を紹介しました。
人は様々なタイミングで感情をコントロールできなくなり、感情に振り回されてしまいます。
その原因は、主に外部環境や刺激に影響されており、それらに振り回されると、感情をコントロールすることが難しくなります。
したがって、感情のコントロールができなくなることは、どんな人にも起こりうることだと認識することが大切です。
さて、原因の次は改善方法です。コントロールするための方法を見ていきましょう。
人には「喜怒哀楽」という様々な感情があり、状況に応じて様々な感情が芽生えてきます。
しかし、現代社会は「ストレス社会」と呼ばれるほどストレスに満ちており、喜怒哀楽の感情が生まれやすくなっています。
その結果、多くの人が仕事やプライベート、人間関係において喜びや楽しみを感じることができず、ネガティブに考えがちになっています。
しかし、ストレスの多い社会だからこそ、自分の感情を上手にコントロールできれば、ネガティブな気持ちと上手に付き合っていくことができるのです。
そのため、人生をより良くするためには、感情をコントロールする方法を学び、ネガティブな感情に囚われない人生を送る必要があるのです。
そこで、感情を上手にコントロールできるようになるための方法をご紹介します。
客観的な視点で物事を判断する
物事には様々な側面があります。
物事を見るときは、ポジティブな視点とネガティブな視点のどちらかを選ぶことができます。
例えば、どんなに苦しい仕事だと思っていても、その仕事自体が好きであれば、たとえ長時間かかっても熱心に取り組むことができます。
そのような人は、心の中で「今頑張れば、知識が身につき、いろいろな仕事ができるようになる」と思っているのかもしれません。
このように、自分ではネガティブだと思っていても、物事をポジティブに捉えている人もいます。
しかし、冷静に考えて客観的に物事を判断できるようになれば、どんな人でもいろんな面から判断できるようになります。
ですから、先ほどお話した「冷静に考えること」と「客観的な視点」を組み合わせるとよいでしょう。
立ち止まって冷静に考える
感情をコントロールするために最も重要なことは、自分の習慣をすべて見直すことです。
人は自分の考えや価値観に固執する傾向があります。
特に、現代人はストレスが溜まっていることが多いので、ネガティブなことばかり考えてしまいがちです。
しかし、冷静に考えてみると、ネガティブなことばかり考えていてもメリットやプラスになることはありません。
むしろ、悩んでいるうちに時間が経ってしまうので、時間的にはむしろマイナスです。
しかし、落ち着いて物事の本質を見極めることができれば、マイナスの状況をプラスに変えることができるかもしれません。
ですから、落ち着いて物事を考えれば、様々な角度から物事を判断できるようになり、一つの考えにとらわれることも、ネガティブな感情にとらわれることもなくなってきます。
心にゆとりを持つ
些細なことでイライラしたり、悪口を言われたわけでもないのに悲しくなったりしたことはありませんか?
感情的に物事を判断する人は、心がリラックスしていない人です。
リラックスしていない状態では、冷静な判断や客観的な見方ができず、ストレスが溜まりやすくなります。
その結果、些細なことでも腹が立ったり、イライラしたりしてしまうのです。
しかし、一度立ち止まって冷静に判断できるようになれば、心に余裕が生まれますので、まずは先ほどの冷静に判断する習慣を身につけるようにしましょう。
そして、冷静に物事を判断できるようになれば、心に余裕が持てるようになるでしょう。
視野を広げる努力をする
単純なことや細かいことをやっていると、どうしてもイライラしてしまいますよね。
このように視野が狭いと、感情も狭くなり、心に余裕が持てなくなります。
逆に広い視野を持つと、感情も広くなり、自然とポジティブな考え方に変わっていきます。
この特性は何にでも言えることなので、日常生活の中で視野を広げてみることをお勧めします。
例えば、休日に家で一人で過ごすのではなく、外に出ていろいろな景色を見ることで、視野を広げる。
これを習慣化できれば、多くの人と交流し、新しい価値観が生まれ、考え方も少しずつ変わっていくはずです。
単純なことかもしれませんが、感情をコントロールできない人は視野が狭くなりがちなので、生活の中で視野を広げる努力をすることが大切です。
自律神経の乱れを整える
イライラしたり、すぐに怒ったりする人は、自律神経が乱れている可能性があります。
人は感情的になると、興奮作用のある交感神経が優位になります。
一方、リラックスしているときは副交感神経が働いているので、自律神経が乱れているときは交感神経が優位になります。
そのため、自律神経が乱れている状態では、交感神経が優位になります。その結果、急にイライラしたり、集中力が低下したりするのです。
では、どうすれば自律神経を整えることができるのでしょうか。温かい飲み物を飲むことは、簡単ですぐにできる効果的な方法です。
また、体を温めることができれば、リラックス効果のある副交感神経が優位になりますし、お風呂に入ることもリラックス効果があります。
また、自律神経の乱れの原因として考えられるのが、睡眠不足です。
睡眠不足になると、体がなかなか治らず、自律神経が乱れがちになりますので、十分な睡眠時間を確保することが必要です。
ポジティブな話し方や対応を心がける
ポジティブシンキングに移行するためには、日頃から自分の発言や対応を見直すことが効果的です。
例えば、下を向いて小さな声で挨拶するのではなく、相手の顔を見てはっきりと挨拶したほうがポジティブになれるのではないでしょうか?
このような小さな習慣でも、普段からポジティブになるように心がけていれば、考え方が変わってきます。
逆に、ネガティブな話ばかりしていると、同じ結果になってしまいます。
仕事から帰ってきたら、「疲れた」と言うかもしれません。また、友達と会って、その友達の愚痴を言うこともあるでしょう。
そういった発言は、ストレス解消のためにある程度は必要ですが、毎日、ネガティブなことを独り言のようにつぶやくのはよくありません。
例えば、何事にも「できない」という言葉を使わないようにしましょう。「できない」と言ってしまうと、本当に何もできなくなってしまうと思うからです。
すべての時間を費やし、すべての努力をしてきたのであれば諦めることもできますが、何もしていないのに「できない」と言われても根拠がないので、言わないようにしています。
積極的な行動としては、「ありがとうございました」と言うようにすることもいいでしょう。お店で買い物をするときも、「ありがとうございました」と言うようにしましょう。
コミュニケーションにおいても感謝の気持ちは大切ですから、円滑な会話のためにも「ありがとう」を忘れないようにしています。
これらは小さな習慣ですが、その小さなプラスが重なれば、やがて大きなプラスとなって自分に返ってきます。
ですから、自分がマイナスのことばかりをつぶやいていないか、チェックしてみることをおすすめします。
深呼吸をしましょう
感情を正しくコントロールするためには、呼吸に気を配ることが大切です。
簡単に聞こえるかもしれませんが、呼吸が浅いということは、体内に十分な酸素が取り込まれておらず、血液の循環がうまくいっていないということです。
また、感情的になっていると呼吸が浅くなりがちで、うまく呼吸ができなくなってしまいます。
しかし、深呼吸ができるようになると、落ち着いてリラックスできるようになり、感情のコントロールがしやすくなります。
おわりに
感情をコントロールする方法をいくつかご紹介しましたが、ご覧の通り、どれも小さな習慣や努力で誰でも簡単にできるものばかりです。
冷静になり、物事を客観的に判断できるようになれば、突発的な感情を抑え、コントロールできるようになります。
ですから、感情をコントロールできるようになるために、日々の習慣を見直すことをお勧めします。