やる気はあるんだけで集中力が続かない…。
やりたいことは決まっているんだけど、どうにも集中できない…。
そういった経験がある人も多いのではないでしょうか?
「常に集中していられたら、仕事や勉強の効率も上がるのに」と誰もが思うでしょう。
しかし、多くの人が集中力を欠いているため、集中力を維持するのはなかなか難しいものです。
どんな人であっても集中力は長くは続きませんし、多くの人が集中できずに頭を悩ませています。
好きなことをしているときは時間があっという間に過ぎていきますが、嫌いなことをしているときは集中力が途切れてしまいます。
そして、大体は集中力の問題は興味のないものをする時に浮き彫りになってきます。
特に勉強や仕事では、集中力が切れて途中で挫折してしまうという経験をしたことがある人も多いと思います。
しかし、人間が一定時間集中力を維持するには「タイムリミット」があります。
つまり、集中力を発揮するためには、「集中力には限界がある」ということを知っておく必要があるのです。
そこで今回は、人の集中力が持続する限界時間について、詳しくご紹介します。
目次
なぜ、興味のあることに集中できるのか
楽しいことや好きなことで遊んでいるときは、あっという間に時間が過ぎていきますよね。
例えば、スポーツやゲームをしているときはどうでしょうか。
スポーツをして汗を流していたら、いつの間にか2時間経っていたとか、ゲームをして画面に集中していたら、いつの間にか1時間経っていたという経験はありませんか?
しかし、ゲームをして何時間も経ってしまうと、「時間を無駄にしてしまった」と感じてしまうかもしれません。
しかし、時間が経つのを忘れるほどゲームに夢中になっていたということは、集中力が持続していたということです。
このように、私たちは興味のあることには集中でき、逆に興味のないことには集中できません。
なぜこのようなことが起こるかというと、脳内でドーパミンが分泌されるからです。
ドーパミンは集中力を持続させる脳内物質で、主に行動しているときに分泌されます。
逆に、ドーパミンが分泌されていないときは、楽しさや面白さを感じていない可能性が高いです。
そのため、勉強や仕事の内容に興味がなければ、ドーパミンが分泌されず、集中力が低下してしまいます。
しかし、勉強や仕事に興味があれば、ドーパミンが分泌されやすくなりますので、勉強や仕事の集中力を維持するためにも、興味のあることから始めることをお勧めします。
興味のあることを見つけられれば、集中力も高まりますので、集中力がないことをあまり気にしないようにしましょう。
集中力の持続時間には個人差があります
実は、集中力を維持できる時間には個人差があることをご存知でしょうか。
例えば、2時間も集中できる人もいれば、30分しか集中できない人もいます。
では、なぜ人によって集中力の限界時間に違いがあるのでしょうか?
実は、集中できる人は、自分のタイムリミットをよく理解した上で、集中できる環境を整えたり、集中できる機会を多く設けることで、徐々に集中力を高めているのです。
つまり、日頃から集中力を鍛えているのです。集中力は、いわば体を鍛えるようなものです。
一日中、筋トレをするのと、短時間でも毎日筋トレをするのとでは、だんだんと差が出てきます。
丸一日かけて筋トレをしたとしても、継続できなければ結果は出ません。やはり「継続は力なり」なのですね。
集中力も同様です。日頃から集中力を鍛えておかないと、長時間の勉強は難しいでしょう。
ですから、集中力を高めたい方は、短時間でも体を鍛えることをイメージして、集中する機会を増やしてみてください。
集中力を継続するための効果的なタイムリミットとは?
ここまで、集中力が持続する理由や個人差について説明してきましたが、実際に集中力がどれくらい持続するのかを見てみましょう。
一般的に集中力と時間の関係は、「90分が限界」と言われています。
大学の講義時間は90分ですが、これは「人は90分なら集中できる」という理論に基づいて決められているようです。
しかし、実際には90分も集中できる人はほとんどいません。逆に言えば、90分集中できる人は、よほど集中力のある人なのでしょう。
また、「30分が人間の集中力の限界」という言葉もあります。中学や高校の授業は45分程度ですから、だいたい30分から45分が集中力の限界といえます。
ただし、集中力の限界時間には個人差がありますので、目安とするならば30分が現実的でしょう。
以上のことからわかるように、集中力の限界時間は決まっていません。
しかし、30分を目安にして、その間集中力を維持できれば、30分間集中できたことになります。
また、集中力を効果的に鍛えるためには、90分などの長い時間を設定するのはおすすめできません。
先ほど紹介したように、集中力は徐々についてくるものなので、まずは集中できる短い時間を設定することから始めましょう。
集中力を効果的に高めるトレーニング方法!大人の集中力持続と向上を目指そう!
集中力の制限時間は人によって異なるため、明確な時間はまだ学者の間で研究されている分野かもしれません。
しかし、集中力を持続させるためには、日常的に集中力を鍛える必要があることは確かなので、集中力が続かないと悩んでいる人も、時間を決めて少しずつ改善してみてはいかがでしょうか。
ここまで集中力の持続について紹介してきましたが、次は集中力を高める具体的な方法を11つ紹介していきます。
勉強にも仕事にも欠かせない「集中力」。
学生でも社会人でも、集中できるかどうかで仕事の量や内容が変わってくるため、集中力を高めたいと考えている人は多いでしょう。
しかし、集中力を高めるのはそう簡単なことではないのも事実です。いろいろな方法を試してみても効果がなければ、「自分には集中力がない」と思ってしまうかもしれません。
そこで今回は、効果的に集中力を高める方法をいくつかご紹介します。
集中力を高める具体的なトレーニング11の方法!
集中力を高めたいのであれば、継続することが大切です。
継続できなければ、集中力が高まることは期待できません。それほど、継続することは大切なのです。
ただ、集中力を高めるためには、継続することはもちろんですが、工夫も必要になってきます。
そこで、効果的に集中力を維持・向上させるための方法やトレーニングをご紹介します。
まずは、集中できる環境を作る
集中力を高めるためには、まず環境を整えることが大切です。
勉強しているときに、机の上にマンガやゲームがあると集中できませんよね。
それと同じように、集中できる環境を作るときには、身の回りのものをできるだけシンプルにするのがいいでしょう。
例えば、勉強や仕事をしているときに、参考書や資料をずらりと並べてから片付けるのではなく、1つの参考書や資料が終わったら片付けるようにした方が、やる気や達成感が出やすいですよね。
ですから、集中できる環境を整えるときには、関係のないものや使わないものをそばに置かないようにして、1つずつ終わらせるつもりで資料を用意すると、集中力が高まりますよ。
短時間で集中する
集中力を長時間持続させるためには、仕事や勉強に慣れる必要があります。
先ほどの「時間を区切る」という方法を実践しても、集中力を発揮するためには毎日続けなければなりません。
1日1時間は集中できると思っていても、毎日続けられなければ意味がありません。
ですから、1時間でも苦痛を感じるのであれば、1日10分でも15分でもいいから短い時間を設定して、毎日続けることを習慣にしてみてはいかがでしょうか。
今日は集中できないからやめておこう」と考えるよりも、「10分だけやってみよう」と考えたほうが、モチベーションが下がらずに続けられるのです。
良質な睡眠を得る
睡眠と集中力には切っても切れない関係があります。
どういうことかというと、睡眠時間が短ければ短いほど、脳の働きが鈍くなるということです。
特に徹夜をすると、集中力だけでなく判断力や理解力も低下してしまいます。
突然ですが、皆さんは学生時代に徹夜でテスト勉強をしたことがありますか?
もしそうなら、私が何を言っているのか分かりますよね。
一夜漬けの勉強をしたことがある人ならわかると思いますが、一夜漬けの勉強法は、時間はかかりますが、学んだことがあまり頭に入ってこないのです。
それどころか、朝起きたときには、勉強したことをすっかり忘れてしまっているかもしれませんよね。
このように、睡眠時間が短ければ短いほど、頭の回転は遅くなります。
集中力と睡眠の関係は医学的にも証明されていますので、集中力を高めたいのであれば、しっかりと睡眠をとることが必要です。
集中力が高まっている状態とは、いわば「脳が活性化している」状態です。脳を活性化させるためには、体だけでなく脳も休ませる必要があります。
ですから、「集中力が続かない」「すぐにイライラしてしまう」という人は、睡眠不足が関係しているかもしれません。
ですから、どんなに忙しくても、最低でも6時間の睡眠をとるようにしましょう。
集中力は、規則正しい日常生活を送っていれば自然と持続するものですから、十分な睡眠時間を確保するようにしましょう。
一度に一つのことに集中する
勉強や仕事となると、やらなければならないことが決まっています。
学生であれば、膨大な量の勉強をしなければなりませんし、仕事であれば、締め切り前に必死で仕上げることもあるでしょう。
そんなとき、つい焦っていろいろなことをやってしまいますが、集中力の維持という観点からは、たくさんのことをやるのはよくありません。
しかし、集中力を持続させるという観点からは、たくさんのことを始めるのはよくありません。
集中力とは、言葉通り「一つのことに集中する」という原則ですから、あれもこれもやっていると、集中できていないことになります。
また、人間の脳は1つしかありません。いくらたくさんのことをやっても、どれも中途半端な結果に終わるのは目に見えています。
ですから、集中力を維持したいのであれば、まずやるべきことを1つ決めて、それを最後までやり遂げるようにしましょう。
どんなに多くの仕事をしていても、1つずつやったほうが早く終わるので、集中するときは1つのことに集中してください。
時間を分けて集中する
勉強にしても仕事にしても、何かやらなければならないことがあると、ついつい休まずに長時間過ごしてしまうことがあります。
しかし、集中力を維持したいのであれば、これは逆効果です。集中力には限界がありますから、常に集中し続けることはほとんど不可能です。
あなたの周りにも一生懸命勉強している人がいるかもしれませんが、そんな人でも限界が来れば集中力が切れてしまいます。
では、勉強ができる人、仕事が早く終わる人は、具体的にどのようにして集中力を維持しているのでしょうか。別の言い方をすれば、「休憩の取り方がうまい」ということになります。
つまり、時間管理を徹底し、集中できる時間と休むべき時間を分けているからこそ、効率よく勉強や仕事ができるのだと思います。
ですから、集中力を維持したいのであれば、まずは自分が集中できる時間の限界を知る必要があります。
集中力の限界時間を知りたい場合は、ストップウォッチを使って実際に測ってみることをおすすめします。
ストップウォッチで時間を測ることで、集中力の持続時間を視覚的に確認することができますので、まずは時間を測って集中力の持続時間を把握するとよいでしょう。
集中力を持続させるための制限時間がわかれば、その時間だけ集中できるようになりますので、勉強や仕事をするときにはその時間だけ集中するようにしましょう。
ストレッチで気分転換
ストレッチは、集中力の低下に効果的な方法のひとつです。
勉強や仕事をしていると、ついつい長時間椅子に座ってしまいます。
しかし、長時間同じ姿勢で座っていると、血液の循環が悪くなり、脳にはよくありません。
ですから、集中力が切れたときや仕事の合間には、できるだけ椅子から立ち上がってストレッチをするとよいでしょう。
集中力を持続させるためには、休憩が欠かせません。トイレに行くために休憩するのもいいですし、少し外を散歩するのも効果的です。
集中力の持続には限界がありますので、途中で集中力が切れてしまっても、立ち止まってリフレッシュするようにしましょう。
時間をうまく管理する
最後に、私も実践している集中力を維持するための効果的な方法を紹介したいと思います。
それは「タイムマネジメント」です。
タイムマネジメントとは、要するに「1日のスケジュール管理」のことで、何かの作業を始める前に、あらかじめ作業時間を決めておくことです。
例えば、次のようなことです。
例えば、今日は1日8時間勉強するぞ!というように。漠然とした時間枠を設定するのではなく、より具体的な時間枠を設定して、その日の仕事に臨みましょう。
そうすることで、その日にやるべきことが明確になりますし、決められた時間だけ集中していれば大丈夫という安心感も得られます。
1日のタイムマネジメントを考える上で、大切なことが1つあります。
それは、長い時間を設定しないことです。
私たちは目標を立てるとき、つい大きく設定してしまいがちです。
しかし、先ほどお話したように、人の集中力の持続時間はだいたい50分程度が限界です。
ですから、作業時間を設定する際には、1時間以内を目安にするのがよいでしょう。
計画通りに作業が進まない場合は、次の日の時間管理を修正するとよいでしょう。
自分の集中力の持続時間を知る
何かに没頭しているときは、長時間作業しているにもかかわらず、短い時間のように感じます。
しかし、医学的には、人の集中力の持続時間は平均50分程度と言われています。
学校の授業やテレビ番組は、たいてい50分から1時間に設定されています。
ですから、人の集中力には限界があることをまず知っておくといいでしょう。
では、集中力を持続させるにはどうしたらいいかと考えると、それは次のような方法があります。
まず、自分がどれくらい集中力を維持できるかを知る必要があります。
先ほどの集中力50分というのは、あくまでも平均的な時間です。
この平均的な時間に合わせる必要はありませんが、自分が最大限に集中できる時間を見つけてください。
自分が一番集中できる時間を見つけて、その集中力が限界に達している時間に全力で仕事をする。
そのためには、実際にストップウォッチを使って、集中力が切れたときに時間を止めます。
それが、あなたの集中力の持続時間です。
その後は、その設定した時間を基準に仕事をすれば、集中力は持続します。
こまめに休憩をとる
こまめに休憩を取ることも大切です。
先に述べたように、人間には集中力を維持できる時間が決まっています。
これはエネルギーなどで増やせるものではないので、集中力が切れたら休憩を取ることが大切です。
逆に言えば、休憩することで集中力を高めることができるのです。
休憩というのは、いわば気分転換です。
外を散歩したり、自分の好きなことをしたりすることで、気持ちをリフレッシュすることができますよね。
そんなリフレッシュした気分で仕事や勉強をしようとすると、仕事が苦にならなくなってくるかもしれません。
そして、また集中力が切れそうになったら、一休みする。
その結果、仕事がはかどるようになるのです。
集中力が切れたら、別のことをやってみる
前に書いたことと少しかぶりますが、一つのことに集中しても、途中で集中力が切れてしまうことがよくあります。
いくら仕事でも、やるべきことが多ければ、それを終わらせるのに時間がかかってしまい、モチベーションが下がってしまいます。
そんなときは、とりあえず別のことをやってみることをおすすめします。例えば、勉強であれば、別の科目をやってみるとか。
実は、これも気分転換になります。違うテーマに取り組み始めると、脳が切り替わり、新しい内容に集中しようとします。
その結果、作業量は1つの課題をこなすのと同じになり、集中力を持続させるのに有効な手段となります。
これをうまく利用すれば、たとえ作業量が膨大になっても、効率的に集中することができ、さまざまな分野で役に立つはずです。
ですから、集中力が切れたときには、何か別のことをして気持ちを切り替えてみましょう。
毎日の食事に気を配る
集中力を欠く原因の一つとして、脳の栄養不足が考えられます。
脳の主なエネルギー源はブドウ糖です。
そのエネルギーが切れてしまうと、当然、集中力もなくなってしまいます。
では、どうすれば脳にエネルギーを蓄えることができるのでしょうか。
ご飯、パン、麺類、イモ類など、でんぷん質や糖分の多い食べ物を食べるとよいでしょう。
また、集中力を高める食品として、大豆食品があります。
大豆食品には、集中力を高める「レシチン」が多く含まれており
脳に作用することから「ブレインフード」とも呼ばれています。
他にも記憶力を高める効果もあるので、脳にエネルギーを送るのに有効な食品なのです
大豆食品なので、豆腐や納豆、おひたし、おからなどでももちろんOKです。
効果的に集中力を高めたいなら、夕食に大豆食品を取り入れてみてはいかがだろうか。
まとめ
多くの人は、集中力を持続させたいときには、長い時間をかけることを考えがちです。
しかし、効率性という観点から考えると、時間をかけることは必ずしも良いことではありません。どんなに時間をかけても、その間に集中力を維持できなければ意味がありません。
しかし、集中力を高める方法を知っていても、それを実行に移さなければ意味がありません。
集中力を高めるためには、日常的に集中力を高める訓練をする必要があります。
最初は10分も集中できないかもしれませんが、慣れればすべてが苦痛ではなくなります。勉強や仕事に慣れてくると、それが楽しくなってきます。
ですから、最初は苦しいかもしれませんが、慣れるまで練習して、集中力を高める努力を続けてください。