思い込みには二面性があります。縛ることもできるし、役に立つこともあります。
信念とは信念のようなもので、それをどう感じるかによって、自分にとってプラスになることもあります。
例えば、成功を祈って信じていれば、自然と行動が前向きになります。
しかし、ネガティブなことを信じてしまうと、自分の中では流石に身動きが取れなくなってしまいます。後者は、特に信念に苦しむ人に当てはまります。
では、なぜネガティブなことばかり考えてしまうのかというと、思い込みがあるからでしょうか。
どうすればこのような感情から抜け出せるのか、一緒に探っていきましょう。
そこで今回は、思い込みが激しい人に共通する原因や特徴、対処法について詳しく見ていきましょう。
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思い込みが激しいのは性格か病気か

思い込みが苦手な方は、原因がわからないまま何かしらの病気を疑っていませんか?
「思い込みは人格障害なのか?」
「それとも私の性格なのかな?」
「自分のどこが悪いのか」と自問自答するのが一般的です。
思い込みが激しすぎるが厳しすぎる場合は、専門医の診察を受ける必要があります。
問題はその人の性格によるものと思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。性格以外にも原因があるのかもしれません。
ここでは激しい思い込みを持つ人の性格や原因について紹介したいと思います。
もしかして考えすぎてしまう人格障害なのか…
思い込みをするのは人格障害だと思われがちですが、自己分析が上手な段階であれば疑った方がいいかもしれません。
パーソナリティ障害とは、パーソナリティ障害と同じで、精神病、神経症、不安障害、ストレス障害など、自分の性格が原因で起こる障害のことです。
生まれ育った環境やストレスが原因と言われていますが、定かではありません。
ですから、もしあなたの信念があまりにも乱暴なものであれば、何らかの人格障害を疑った方がいいかもしれません。
この場合は、自分で判断するよりも専門の病院に行った方が良いでしょう。
現代社会はストレス社会と密接に結びついていると言っても過言ではありません。
仕事での問題、友人関係でのストレス、学校環境でのストレスなどは、ストレスと密接に関係していることが多いです。
生まれ育った環境でも、親子関係に問題があったり、その他のストレスがあったりします。
私たちはストレスだらけの社会に生きています。
そのため、あまり多くの思い込みを受け入れずに専門家に相談するのが良いでしょう。
思い込みをが激しいのはそういう性格だから?
思い込みが多いからといって病気を疑う前に、まずは自分の性格をしっかりと分析してみましょう。
すでに述べたように、性格に問題があるとは限りませんが、まずは自己分析をすることが必要です。
強い思い込みで精神科病院に駆け込むと、病名をつけられてしまい、原因がわからないまま治療が続いてしまいます。
自分の思い込みを上手に解消するためには、病気の原因を見つけて改善することがより効果的です。そのため、自己分析は原因を見つけるために必要不可欠なものです。
なので、まずは自分の日常の行動パターンを見て、思い込みをしているときはどういったときなのかを検証してみましょう。
例えば、仕事中なのか、彼氏や恋人と一緒なのか、想像して分析してみるのもいいでしょう。
他人の態度を気にしすぎるタイプもいます。しかし、「他人は自分のことをあまり気にしていない」ということに気づいてからは、物事を思い込むことをやめられるでしょう。
思い込みを抑えるコツは
- 人にどう思われようと気にしない
- 考えても無駄
という考えで、自分をコントロールする練習をすればするほど、思い込みは少なくなります。
思い込みをする3つの理由

なぜ自分だけがと感じやすい
人が多くの思い込みをしてしまう大きな理由の一つに、「なぜ自分だけが」と思ってしまうことがあります。
自分に不幸なことが起こったり、失敗を繰り返したりしたときは、なぜ自分だけがこんなことに…と自問自答します。
徐々にこれが「私よりも悪い人はこの世界にはいないのではないか」という疑問につながっていきます。
そして、自分や環境に起きた悲劇の思いでいっぱいになります。
この「自分は一人だ」という気持ちが生まれるのは必然です。
しかし、生まれてくる環境を簡単に変えることはできないのが現実です。
「悲劇的なヒロイン」になってしまうと、自分の気持ちを周りの人のせいにするようになってしまうこともあるので、自分の問題に消費されていないか、自分を見つめ直す必要があります。
客観的に見れず、主観でしか判断できない
思い込みをする人は主観的な考え方が強いです。
自分の考えが一番正しくて当たり前だと思い込んでいるので、親身になってアドバイスしてくれる周りの人の話を聞かない。
この傾向は男性や女性に限らず広く見られ、誰かに指摘されても「そんなことないよ、わかってないよ」と言われてしまうだけです。
反対する人は自分のことを嫌いだと勘違いしてしまい、「だからそうやって反論するんだよね!」という風に考えてしまいます。
感情的な思い込みをする
感情的な判断をすることは、ただの妄想と何ら変わらないし、これは非常にデリケートなことです。
そこにないものを考えてしまうからです。存在しないものに不安を感じ、信念が強くなっているからです。
例えば、明日面接があるとしたら不安になるかもしれませんが、普通は不安になるだけです。
しかし、感情的になってしまうと、恐怖心が自分を圧倒してしまい、恐怖心が絶望に変わってしまいます。
遅かれ早かれ、「明日の面接で不合格になったら生き残れない」と思うようになります。
このネガティブな感情は確実に起こると信じて、自分で決めてしまうのです。
それほどでもないにしても、日常生活に大きな影響を与えることもあるので、気をつけなければなりません。
しかし、自分の感情を適切にコントロールできるようになれば、怒りや恐怖に悩まされることはありません。なので、どうやって感情をコントロールすればいいのか悩んでいる方は、この後の対処法を読んでみてください。
臨機対応な思考を持てない
思い込みをする人は、一つのことに執着してしまう傾向があります。
臨機応変に考えることが苦手で、この一つのことにばかりとらわれてしまうので、我慢してしまうのです。
例えば、大学生には就職の前提があります。新卒で入社しないと普通の生活はできないという思い込みです。
日本の就職は新卒採用が基本であることは言うまでもありません。
就職活動は3年目頃から始まり、卒業までに会社を決めない人もいますが、そこで就職できない人の中には、今後の人生に絶望する人がいるのも確かです。
しかし、これはあくまでも友人関係やネット上で誰かが言っていることであり、これは本当かもしれないし、本当ではないかもしれません。
なぜなら、人が生きていく上で正しい方法がないからです。人それぞれの人生の道のりは、似ているようで違う。
それは、人は様々な環境や生き方、考え方を持って生まれてくるからです。
しかし、大学生の大半は20歳前後で、人生のスタート地点に立っているだけです。彼らは人生の岐路にすら立っていない。
それなのに、最初から諦めるのはもったいないですよね。このような柔軟な思考を失うと、「道は一つしかない」という思い込みに悩まされます。
一方、思い込みにとらわれない柔軟な発想の人は、突破口を探して頑張ろうという気持ちがあります。
これは、何かに使える才能を持っているということではなく、自分の生き方を真剣に模索しているということです。
自分に何ができるのかを考え、人のために何ができるのかを考え、先を見据えるようになると、自分の旅の結果が見えてきます。
だからまず、柔軟な思考力があるということは、それだけで一歩前進しているということです。
これで対応!思い込みの対処法4選

一度冷静に振り返ってみる
思い込みがちな人は、悩みが浮かんだらすぐに、いつまでも悩んでしまいます。
推理をしがちな人は、思考の柔軟性が低いため、特に推理の罠に陥りやすいです。
そのような人への最も効果的な対処法は、「本当にそうなのか」と自問自答する前に立ち止まることです。
思い込みがちな人は、別の方法があっても一方的にしか物事を見ていない傾向があります。彼らは、他に道があるなら道はないという錯覚に陥っていて、一つの方法しか考えられないのです。
先ほども述べたように、柔軟な発想ができない人の特徴の中で、就職活動を例に挙げてみました。
就活の一面だけを考えてしまう人の典型的なパターンは、新卒メンタリティです。大学生の就職活動がある時期になると、みんな一緒にスタートします。
そうすると、自分も同じことをしなければならないと思い始め、他人の行動を真似るようになります。
「そんな仕事を見つけて本当にいいのだろうか」と自問自答している時に考えてみれば、人と同じように振る舞うことはありません。
それができるのはあなたであって、他の人ではありません。道が見えず、自分で判断しなければ、道は限られてしまいます。
そうならないためにも、一時停止して自分の考えを考える習慣を身につけましょう。
思い込みを癒すのは難しいかもしれませんが、少しずつポーズをとって考える習慣をつけてみてください。
周囲の意見に流されすぎない
思い込みをしがちな人は、周囲の意見に賛同する傾向があります。
自分たちの意見は参考程度にしか受け取らないのはいいのですが、自分たちの言うことが全て正しいというのは危険な考え方です。
他人の言うことは自分の意見であって、それだけです。拘束力があるわけではなく、あくまでもあなたの意見です。
なので、あまり気にせずに参考程度に考えてください。
世の中に正しいことは一つもない。多くの人がそうだと言っているからといって、すべてが正しいというわけではありません。
あくまでも意見であって、自分を正すものではありません。まず気づかなければならないのは、それが正しいことではないということです。
周りに流されすぎてしまうと、自分のやりたいことが見えなくなってしまうので、気をつけなければなりません。
鵜呑みにされるのをやめれば、迷いも少なくなり、思い込みも少なくなるでしょう。
人の意見やアドバイスを聞く習慣をつける
思い込み癖を断ち切るためには、今まで執着しすぎていた価値観やルール、当たり前だと思っていたことを見直すことが大切です。
良いと思ったことをすぐに実践するのではなく、自分の意図することを信頼できる人に話して、その人の考えを聞いてみると良いでしょう。
特に職場では、自分で判断するのではなく、他人の意見を聞くことを習慣にすると、思い込みの強さが少しずつ減っていき、性格も良くなっていきます。
これは、相手にすべてを打ち明けろということではなく、「相手はなぜこんな風に考えているのだろう」と考えるだけで、視野が広がります。
揺るぎない心で何があっても、自分のみがと思わない
何があっても「ただの自分」と考えるのをやめるポイントです。この考え方は、生産性がなくても文句を言ったり愚痴を言ったりするのと何ら変わりません。
人は誰でも生まれた環境が違うので、それぞれの環境で生きていくことになります。
諦めず、立ちはだかる全ての逆境を乗り越えようと努力する人もいれば、諦めて絶望する人もいます。
しかし、「自分だけ」と思っている人は、環境や周りの人のせいにしてしまい、何の役にも立たず、言い訳や立ち止まっているだけです。
例えば、学生時代にサッカー部に所属していて、毎日トレーニングをしているが、どうしても自分より上手い人ってのはたくさんいますよね。
そして、試合があるときは上手い選手がレギュラーの座を勝ち取っていたので、下手をすると必ず代役にされてしまうということもあるでしょう。
その後、物事がうまくいっていないときは、「なんで俺だけなんだよ」と愚痴をこぼしてしまいます。
レギュラーで活躍できないのは、才能がないからだと思いますよね。
でも、その考えであると、何度悩んでも何の役にも立たず、いつの間にか自分の首を絞めてしまいます。
そうこうしているうちに、練習に対する熱意がなくなり、試合を諦めたくなってしまうのです。
でも環境のせいにするのではなく、何があっても自分のせいだと思わないようにすることが大切です。
「自分だけ」と考えることは、悲劇のヒロインを演じることと何ら変わりません。
自分の間違いを認めて訂正する人は成長します。だから、そろそろ「ひとりぼっち」という考えはやめましょう。
まとめ
今回は、思い込みが多すぎる人に共通する原因や特徴、対処法をいくつか紹介してきました。
自分の性格の問題として、レベルの高い信念を捨ててしまうのはよくありません。
思い込みが激しくなる要因は、病気が原因かもしれないし、ストレスが原因かもしれません。
そのため、まずは自分の環境を分析し、日々の生活サイクルを見直して原因を突き止めましょう。
思い込みがある人を一概に言うのは難しいのですが、自分が正しいと思い込んでいる自己中心的な人と、ネガティブな思い込みをし続けて自分を責める人に大別されると思います。
この記事で書いたことは、どのタイプの人でも同じです。
一見すると、2つの考え方が違う人には何の共通点もないと思うかもしれませんが、どちらにも何よりも共通しているのは、柔軟な考え方を持っていないということです。
周りがどう思おうと自分だけが絶対的に正しいと思っている人もいれば、柔軟な発想ができないために、周りの人の考えに惑わされ、それに適応するのに苦労し、結果的にネガティブな感情を自分自身に向けてしまう人もいます。
では、どうすれば柔軟な思考になれるのでしょうか?視野を広げるというのは、実はとてもシンプルなことなのです。
現在、一つのことからしか始められない人は、一歩踏み出す勇気を持って、違う世界を見てみるようにしてみてください。
今までとは違うことを始めたいのかもしれません。
あるいは、すぐに環境を変えて新しい関係を築けるかもしれません。努力を繰り返せば、柔軟な発想力と、物事を違う方向に見る力が身につきます。
最初のうちはそう簡単にはいかないかもしれません。しかし、自分を変えようとする努力は決して無駄ではありません。少しずつ、物事の見方が変わっていくことに気づくでしょう。
なので、今の思い込みから脱却して、新しいものを探してみる時期です。
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