やりたいことに情熱を持って取り組んでいる人には憧れますよね。
社会人になるとなかなか時間と体力がなくて、情熱を持てない人も多いです。
そんな中でもいきいきと過ごしている人もいます。
やりたい仕事をして、達成したい目標に向かって進んでいける人は、人生を楽しんで生きているように見えます。
その一方で、やりたいことが見つからない人がたくさんいるのも事実です。
特に今の世の中は情報が溢れすぎていて絞れきれない状態も多々あります。
私も大人になってから、ふと思いました。
「自分は何がしたいんだろう?」
「本当にこの仕事がしたかったのか?」
とか、 このような質問を自分にする人は多いのではないでしょうか。
今回の記事では、なぜ人は自分のやりたいことがわからなくなるのか、やりたいことを見つけるにはどうしたらいいのかについてご紹介します。
この記事では、やりたいことがわからない人への解決法をお伝えしていきたいと思います。
目次
なぜ、自分のやりたいことがわからないのか?
やりたいことがわからないと、将来何をしたいのか、自分の人生をどうしたいのかがわからなくなります。
「やりたいこと」がわからないと、自分が何をしたいのか、どうやって生きていきたいのかがわからなくなります。
将来に不安を感じ。「どんな人生を歩めばいいのか」と悩むこともあるでしょう。
「同じことの繰り返しでいいのだろうか」とこれまで歩んできた道を振り返ったりすることもあるでしょう。
しかし、やりたいことがないというわけではありません。
もしかしたら、「興味はあるけど、素直にできない」というのが理由かもしれません。
なぜ自分に素直になれなくなったのかを考えたとき、幼少期の過ごし方や環境に心当たりはありませんか?
自分の気持ちを親や周りの大人に否定されたり、拒絶されたりして育つと、自分の気持ちを抑えてしまうようになり、本当の自分を表現できなくなってしまうのです。
大人から見ると、その子はおとなしくて世間的には立派な人に見えるかもしれません。
しかし、本当の自分を見せることができずに苦しんでいるのです。
苦しみから逃れたいと思っていても、その方法がわからず、自分の気持ちに正直になれずに苦しんでいるのです。
もうひとつの可能性は、世間体や周囲の目を気にしすぎていることです。これは、日本人の性格や環境、文化などが影響しているのかもしれません。
例えば、日本の有給休暇取得率は、世界30カ国の中で最も低いことをご存知でしょうか。
もしそれが本当なら、一生懸命働いた後に休みたいと思うのは当然のことでしょう。疲れているからです。
しかし、ただ休暇を取るわけにはいきません。なぜなら、心理的に、休みを取ることに罪悪感を感じる人が多いからです。
周りの人に合わせて生活していると、やりたいことがあっても見つけられません。
その理由は、やりたいことをずっと抑圧されてきたために、急に何をしていいのかさえわからなくなってしまうからかもしれません。
やりたいことをやらせてもらえなかったのに、急にやりたいことを見つけることは不可能です。
自分のやりたいことを見つけるためには、素直になる訓練が必要です
自分が何をしたいのかわからない。でも、何をしたらいいかわからないからつらいのです。
世間体や他人の目を気にする人は、周りに合わせるしかないので辛いですよね。
そういう人は、周りの意見に合わせて生きてきたわけですから、ある意味では面倒見がよく、その点では有利と言えます。
しかし、人にはそれぞれ個性があり、感情もあります。苦手なものは苦手なのですから、無理に嫌いなものを直す必要はありません。
また、実際に行動を起こしたときに、安心感ややりがいを感じるのであれば、それでいいと思います。
むしろ、自分がやりたいことがわからないと思っている人は、自分の感情に嘘をついているだけかもしれません。
このような考え方をせざるを得ないのは、自分のこだわりや周りの人の価値観に縛られているからに他なりません。
この考え方は、自分の頭の中から出てくるものではありません。周りの人の価値観に基づいて自分を適用する考え方です。
本来であれば、もっと自由に、純粋に生きられるはずですが、身動きの取れない状況では、なかなかそうはいきません。
凝り固まった価値観や思考から脱却するためには、自分の気持ちを素直に感じる訓練が必要です。
今まで素直になれなかった人が大人になった時には厳しい言葉に聞こえるかもしれませんが、人生に早いも遅いもありませんので、変わりたいと思ったら、今こそ自分探しの努力を始めてみてはいかがでしょうか。
やりたいことを見つける方法
小さな興味や関心から物事を体験してみる
自己分析をすることで、自分がどのような性格で、何が好きなのかが明確になります。
ただし、注意しなければならないのは、自分の気持ちを隠してはいけないということです。
どんなに興味のあることであっても
「私にはできない」
「仕事とは関係ないし」
「お金がかかりすぎる」
「そんなことをしたら馬鹿にされる」
自分の純粋な気持ちに蓋をしてしまうと、やりたいことがあっても行動に移せなくなってしまいます。
大人になると、子どものように純粋に行動するのではなく、考えてから行動するようになります。
何か計画を立てて行動することは大切ですが、行動できなければその計画も意味がありません。
だから、興味のあることから始めて、純粋な気持ちで取り組めば、自分のやりたいことが見えてくるはずです。
自分を分析する
やりたいことがわからない人は、自分の興味のあることは何ですか?
今、興味があることでもいいし、昔好きだった趣味でもいい。
自分は何が得意なのか、何に興味があるのか、どんなことに夢中になっていたのかを考えることで、本当の自分を見つけることができます。
自分がないから、モヤモヤしてやりたいことが見つからないのです。
だから、やりたいことがない人は、昔好きだったことを探すことから始めましょう。
些細なことでも、仕事に役に立たないことでも構いません。
また、過去と現在の自分を振り返って、子供の頃と今の自分がどう変わったかを比較してみるのもいいかもしれません。
「持っていないもの」にこだわらず、「持っているもの」にこだわる
やりたいことはあるけれど、自分にはできないと思っていませんか?
今までやったことのない仕事や趣味に挑戦したいと思っていませんか?
才能やスキルがないからといって、あきらめていませんか?
「ない」ことに目を向けすぎると、「ある」ことが見えにくくなり、自信を失ってしまいます。
そこで、「自分にはない」「自分にはできない」と考えるのではなく、「自分にはできる」と考え直してみてはいかがでしょうか。
長く仕事をしてきて、辞めて新しい仕事を始めたいと思っている人は、長く仕事をしてきたという実績があります。
たとえ資格やスキルがなくても、一つのことをやり続けることができれば、それは立派なスキルであり、どんな分野でも役に立つものです。
人にはそれぞれ得意・不得意がありますが、「できない」ということはないと思います。
自分ではできないと思っていても、周りの人から見れば才能のある魅力的な人に見えるかもしれませんから、「ないもの」ではなく「あるもの」に目を向けるようにしましょう。
自分が持っているものを掘り起こすことが、やりたいことを見つける近道です。
すぐに大きなチャレンジをしないこと
やりたいことがないと、思ったよりも自分に正直になれないかもしれません。
「本当はやりたいことがあるけど、不安でできない」というのが正解だと思います。
あるいは、「何か大きなことを成し遂げようと、いきなり全力疾走している」というのもあります。
仕事や趣味、さらには生き方に至るまで、最初から全力投球するタイプです。つまり、中途半端に物事を進めることができないのです。
中途半端なことができないから、いきなり大きな目標を立てて挑戦し、「できない」と判断してしまう。
そんなときは、「行動を分解する」ことを意識してみてはいかがでしょうか。
どんなに大きな目標であっても、小さな行動の積み重ねで達成できるのですから、まずは小さな行動を習慣化することから始めましょう。
小さな行動の積み重ねで達成感を味わい、いつの間にか「やりたいこと」になっていることも珍しくありません。
やりたいことは、やってみれば必ず見つかります
やりたいことがわからなくて行き詰まりを感じたら、何も考えずに「とにかくやってみる」ことが一番の近道です。
自分のやりたいことでなければ、それで終わりです。
やりたいことは、思いついたときにすぐできるものではありません。
興味のあることをやってみても、自分には合わないと思うこともあるでしょう。
しかし、そのような経験を積み重ねていくと、いろいろなことが見えてくるようになります。
気になることがあったら、可能性を広げるために、恐れずに行動してみましょう。
さて、ここまではやりたいことを見つける方法、やりたいことが分からない時の対処法を見てきました。
次にやりたいことへのステップとして、不安を抱えながら仕事をする人への解決法のお話をしていきます。
せっかくやりたいことがあっても、不安を抱えながら仕事をしていると一歩を踏み出すことがなかなかできません。
その解決するための考え方や方法をみていきましょう。
今の時代、将来に不安を感じている人はたくさんいます。
その中でも、特に「お金」や「仕事」など、自分の将来に不安を感じている人は多いのではないでしょうか。
現代社会は「ストレス社会」と呼ばれるほどストレスに満ちており、安定した社会とは言えないのは確かです。
その結果、将来に対して悲観的になり、不安を感じているのではないでしょうか。
しかし、起こるかどうかわからないことで不安に押しつぶされてしまっては意味がありませんので、ここでは仕事の将来に不安を感じている人が少しでも気持ちを楽にするための解決法や考え方をご紹介したいと思います。
自分の仕事の意味を考える
仕事のことで将来に不安を感じている人は、今一度、仕事の意味を考えてみてください。
仕事に追われていると、ふと「こんな仕事をしている意味があるのだろうか」と思うことがあります。
そんなときこそ、自分の仕事の本質をしっかりと考えてみてください。
私たちの生活では、お金がとても大切です。お金を得るためには、仕事をしなければなりませんよね。
しかし、もし今の時代にお金という概念がなかったらどうでしょう。
例えば、貝殻やお米をお金の代わりにしていた時代がありました。また、その時代に「物々交換」という方法で生活していた人もいます。
貝殻や米がお金の代わりになるのであれば、海に行って貝殻を拾ったり、農業をしたり、田んぼを耕して米を作ったりすることが仕事になります。
物々交換であれば、自分の持っているものを交換するということですから、田んぼを耕す代わりに農家の人からお米をご馳走になった人もいたかもしれません。
今ではそんな生活をしている人はあまりいないと思いますが、お金がない時代でも生きていけたのも事実です。
しかし、昔はお金がなくても生きていけたことも事実です。
人よりもお金を大切にする社会
過去にお金が出現したことで、何が変わったのでしょうか。
学生であれば「偏差値」、社会人であれば「給料」や「年収」などです。
しかし、社会全体が好景気だった頃は、学歴や給料、年収をそれほど気にしなくても安定した収入が見込めるので、高卒でも良い仕事に就くことができました。
しかし、今はどうでしょうか。
ここ数年、社会全体が低迷しているため、たとえ高学歴の大学を卒業しても、それなりの収入が得られるかどうかはわかりません。
仮に大企業に就職できたとしても、企業間の競争が激化しているため、社員の給与が安定しないだけでなく、将来的に勤続年数に応じて収入が本当に増えるのかどうかも確かめることができません。
同時に、個人の能力が重要視されるようになり、人々はお互いに助け合うよりも自分で仕事をしようとするようになりました。
そう考えると、将来に不安を抱く人が多いのもうなずけます。
一昔前の生活と今の生活の違いは、個人の能力が重要視され、お金を稼ぐことだけが価値になっていることかもしれません。
仕事が原因で将来に不安を感じている人へのアドバイス
将来よりも「今」を大切にする
本当は自分のペースで働きたいと思っていても、将来的に安定した収入を得るためには正社員として働かなければならないと考えている人もいるでしょう。
しかし、将来のことを心配しすぎると、今を見失いがちになります。
例えば、近年では長時間労働やブラック企業など、働き過ぎが問題視されています。
確かに、将来的に安定した収入を確保したいのであれば、非正規社員よりも正規社員の方がチャンスがあると思います。
しかし、たとえ安定した収入を確保できたとしても、長時間労働で体を壊してしまっては、そのチャンスを失ってしまいます。
将来のことを心配しすぎると、今を見失いがちになります。
仕事で何を不安に思っているのかを明確にする
不安というのは、連鎖的に次々と発生するものです。
一つの不安が生まれると、それに関連して様々な不安が生まれます。
もしあなたが仕事に対して何らかの不安を抱えているのであれば、まずは自分が何に対して不安を感じているのかを明確にすることから始めましょう。
労働時間なのか、人間関係なのか、報酬なのか、何が不安なのかが明確になれば、どう対処して乗り越えていけばいいのかが見えてくるはずです。
将来のことを考える前に、「人生」を考える
現代の競争社会では、自分の人生についてじっくりと考える機会が失われています。
学生や社会人であれば、社会人になったらどんな生活をするのか、漠然としたイメージを持っているでしょう。
しかし、人生は本当に何が起こるかわかりません。
大学を卒業して、社会人になって、結婚して、老後は豊かな生活を送るという人生は、あくまでも理想です。
病気で働けない人もたくさんいますし、何をしているのかわからないくらい働いている人もいます。
しかし、理想のレールから外れたとしても、そのレールに戻るか、別の道を探すかは自分次第です。
ですから、将来に不安を感じている方は、もう一度、自分の人生について考えてみてはいかがでしょうか。
今まで頑張ってきたことを振り返るのもいいですし、これからやりたいことを探すのも楽しいと思います。
そうやって探っていけば、いずれは自分の人生を歩めるようになるでしょう。
だから、あまり深く考えずに、これからどんな人生を送りたいのか、ゆっくり考えてみてはいかがでしょうか。