あなたは物事をほどほどでやるタイプでしょうか。
それともキッチリと100%までやらないと気がすまないタイプでしょうか。
何事にも一生懸命に取り組むことは、周りの人からも認められますし、頑張っている人はとても魅力的ですよね。
しかし、頑張りすぎていると、こだわりが強くなりすぎていませんか?
いわゆる 「完璧主義者」になってしまうと、完璧でないと不安になったり、疲れてしまったりして、自分を追い込んでしまうことになりかねません。
そんなことにならないように、完璧主義者の原因や特徴をチェックして、完璧主義者にならないように心がけましょう。
意外と完璧主義は自分でも分かっていないうちにそうなってしまうケースもあります。
今回は、完璧主義者にありがちな原因や特徴と、その克服法をご紹介します。
目次
まずは完璧主義って一体なに?
完璧主義とは、妥協することなく完璧に物事をこなす人のことを指します。
つまり、物事を完璧にこなさないと不安になり、その不安を解消しようとして、解決したり、執着したりするのが、完璧主義です。
完璧主義者であればあるほど、物事を中途半端に終わらせるのが嫌で、ずっと悩んでしまうのです。
この執着の理由として考えられるのは、「計画通りに物事が進まないと、すべてが失敗に終わる」というような強迫観念を持っている可能性があることです。
そのため、本当はやめたいと思っていても、将来への不安から休むことができなくなっているのではないでしょうか。
しかし、人間には限界があります。
自分の限界と行動を一致させなければ、いずれ精神的にも肉体的にも疲弊してしまいます。
過度の完璧主義が当たり前になってしまうと、いつ自分が壊れてもおかしくないので注意が必要です。
完璧主義者に共通する特徴とその治し方
完璧主義に陥りやすい人は、上記のような共通点のほかにもさまざまな特徴があります。
ここでは、完璧主義者に共通する特徴を紹介するとともに、それぞれの特徴を克服する方法を紹介します。
高い理想を持ちすぎている
完璧主義者は、理想が高いという特徴があります。
完璧主義者であればあるほど、高いハードルを設定して一生懸命に仕事をする傾向があります。
確かに高い目標を持つことはとても良いことですし、野心的でもありますが、自分の限界を超えて目指すには、それなりの努力が必要です。
しかし、完璧を求めて頑張りすぎると、空回りしてしまったり、理想に近づけなかったりすることがあります。
失敗を極端に恐れている
失敗を恐れるあまり、失敗を恐れ、完璧を目指すことに臆病になってしまうことがあります。
また、完璧主義者は、責任感から失敗を非常に気にし、できるだけ失敗しないように行動しようとします。
彼らの心の中には、失敗したらどうしようという不安感があり、失敗を極端に恐れているのかもしれません。
しかし、物事に失敗はつきものであり、一度で完璧に仕上げられる人はほとんどいません。
失敗を恐れて挑戦をやめてしまうのは、人生の中でもったいないことです。
ですから、自分を成長させるためには、失敗を恐れずにチャレンジする精神が大切なのです。
ただし、これは一種のトレーニングですから、たとえ失敗してもめげずに頑張る習慣を身につけるようにしましょう。
自己評価の低さを持っている
完璧主義者はこだわりが強いため、自尊心が高いと誤解されがちです。実際には、その逆です。
完璧主義者は自尊心が低いのです。
自尊心が低いため、自分の欠点ばかりが目につき、物事を成し遂げても達成感が得られないのです。
常に自分を批判しているため、自分の欠点を克服しようとしますが、達成感が得られないため、再び自分の欠点を確認してしまいます。
その結果、「まだまだやれる」と自分を追い込んでしまうのです。
そこで、自己肯定感が低く、完璧を求める人にお勧めしたいのが、客観的な意見を取り入れることです。
客観的な意見を聞くことで、自分の立ち位置が見えてきます。
身近な人に悩みを打ち明けてみると、今までの悩みが実は大したことではなかった、ということはよくありますよね。
あなたの話を聞いた人は、「そんなことで悩んでいたの?そんなことで悩んでいたのか?」と驚かれるかもしれません。
そのような客観的な意見を参考にすることで、次第に頑張らなくなっていきます。
ですから、職場の同僚や先輩に相談したり、友人や家族に自分の性格を打ち明けたりすることで、自己肯定感が低い癖を克服することができます。
強い責任感を持ちすぎている
完璧主義者は、強い責任感を持ち、ルールを忠実に守るタイプです。
根が真面目なので、人一倍責任感が強く、自分のためにも周りの人のためにも最善を尽くします。
しかし、本人にしてみれば、周囲からの評価やプレッシャーを必要以上に感じているので、通常の仕事をしていても、常に緊張感を持っている状態です。
その結果、些細なことが気になったり、ストレスを抱えてしまったりするのです。
そこで、責任感の強さを克服するために有効なのが、一人で抱え込むのではなく、周囲の人に頼ることです。
責任感が強い人ほど一人でいることが多く、完璧主義の人ほど人に頼ることができないものです。
しかし、慣れていない分、たまには息抜きも必要なので、責任ある仕事を任されても、頑張りすぎず、助けを求めるようにしましょう。
他人からの評価を気にしすぎる
完璧主義者であればあるほど、他人からの評価に敏感に反応します。
そのため、他人からの評価を気にしすぎてしまうことが多いのです。
これは、「完璧でなければならない」という何らかの不安があり、結果を出さなければ自分に価値がないように感じているからです。
つまり、自信がないからこそ、自信をつけるためには結果を出して周囲から認めてもらわなければならないと考えるのです。
しかし、周囲からの評価が得られないと、自分を責め、完璧を求めて頑張りすぎてしまうので、無理をしないためにも、この考え方を見直す必要があります。
妥協することが苦手である
完璧主義者は妥協することが苦手で、休むこともありません。
常に「成功か失敗か」という基準で物事を判断し、中途半端な結果では満足できません。
そのため、完璧を求め、納得がいくまで努力することがあります。
その一方で、たった一度の失敗で急激にやる気を失い、途中で投げ出してしまうこともあります。
このように、極端に物事を考えすぎるのが完璧主義者の特徴と言えます。
もちろん、完璧を目指すことは悪いことではありませんが、時には妥協も必要です。
その時に妥協しても、後で修正すればいいのですから、一度に完璧を目指すのではなく、時間をかけて完璧を目指すという考え方を持った方がいいでしょう。
おわりに
今回は、完璧主義者にありがちな原因や特徴から治し方までをご紹介しました。
何も完璧主義が必ずしも悪いというわけではありません。
ただ、限界があるので、過度な完璧主義はしっかりと直していく必要があります。
また、完璧主義は日頃の習慣が大きく関係していますので、柔軟な発想ができるようになるためには、いろいろな人の話を聞くことが効果的です。