人見知り

【プロ監修】人見知りとコミュ障って同じなの?違いを解説!

インターネットやSNSでよく使われる「コミュ障」という言葉。

最近では若い世代を中心に広く使われるようにもなりましたが、人見知りの人にとっては共感できる部分も多い傾向にあります。

しかし、コミュ障と人見知りは全く同じものというわけではなく、それぞれに特徴があります。

そもそもコミュ障と人見知りはどのような違いがあるのでしょうか。

今回はコミュ障と人見知りの違いについて詳しく解説していきます。

「コミュ障」って何のこと?

コミュ障とは「コミュニケーション障害」を略した言葉です。

インターネットが広く普及してきた2000年代中盤から徐々に広まり、現在では若い世代を中心に一般的な言葉になりつつあります。

そもそもコミュニケーション障害には、耳が聴こえづらかったり、吃音などの身体的障害によるものと、人に対する恐怖心や緊張感によってコミュニケーションが取れないという精神的な原因によるものに分かれます。

ただし、現在広く使われている「コミュ障」とは主に精神的な要因によるものがほとんどです。

このように、コミュニケーション障害とは本来れっきとした医学的に存在する障害なのですが、コミュ障と表現する場合はほとんどがコミュニケーションが苦手である人に対して使われることが多いです。

コミュ障という呼び名は一種のネットスラングであり、人見知りの人が自虐的に自分を表現する際にも使われる傾向にあります。

コミュ障と人見知りの決定的な違い

コミュ障と人見知りには厳密な区分の基準があるわけではありません。しかし、以下のような共通する特徴があります。

  • 人と会話するのが苦手
  • 相手の目を見て話すことができない
  • 人混みが苦手
  • 基本的に口下手で相手の話を聞くほうが楽
  • これ以外にもさまざまな共通点が存在します。

一方で、コミュ障と人見知りには決定的に違う部分も存在します。

それが初対面の人との接し方です。

コミュ障の人の多くは初対面の人となんとか会話することはできます。

しかし、2回目、3回目に会ったときに気まずく感じてしまい、仲良くなることができないケースが非常に多いです。

一方で人見知りの場合、初対面の時点で会話ができないことが多い傾向にあります。

しかし、2回目、3回目と顔を合わせるうちに徐々に打ち解け、深い仲になっていきます。

このように、コミュ障と人見知りは同じように見えて実は全く正反対の特徴があることが分かります。

初対面が苦手な人見知りは、他人に対する警戒心がより強く現れていることが分かります。

しかし、人間は本来初対面の人に対して警戒心を抱くもの。

人見知りはその傾向がより強いということがいえます。

逆に初対面よりも2回目、3回目に会う人が苦手なコミュ障は、「相手にどう思われているか」という気持ちが先行し、本来の自分を出せなくなってくる傾向が強く現れます。

一方で、その場限りで二度と会うことがないような人に対しては比較的スムーズにコミュニケーションをとることが可能であるため、接客業やサービス業などに向いている人も意外と多いのです。

コミュ障は他人に理解されにくい傾向がある

コミュ障も人見知りも、表面上は平静を装って会話していても、当の本人は精神的に大きな負担がかかっていることが多いもの。

しかし、第三者から見るとそのような様子をうかがい知ることができません。

また、コミュ障の場合は初対面の時は会話ができていたのに、次第に会うにつれて急によそよそしくなっていきます。

このような変化に戸惑う人も多く、「自分は嫌われているのではないか」と感じてしまう人も少なくありません。

結果としてコミュ障はなかなか交友関係を広めることが難しいものです。

また、昔は仲が良かった友人と久しぶりに会っても距離感を感じてしまい、よそよそしく接してしまうことがあります。

人見知りの人にとってもコミュ障という性格は理解されにくく、顔見知り程度の知り合いはもちろん、次第に友人とも疎遠になってしまうのです。

人見知りとコミュ障はコミュニケーションが苦手という部分においては共通点がありますが、相手との距離を縮めていく感覚が正反対であるため、お互いに気持ちが理解できないということも少なくありません。

また、中には人見知りとコミュ障の両方を併発する人も存在し、第三者から見れば「人間嫌い」というレッテルを貼られることもあります。

コミュ障の治し方

初対面が苦手な人見知りの場合は時間とともに相手との距離は縮まっていくため大きな問題はありません。

しかし、コミュ障の場合は時間が解決してくれるものではなく、その性格を治すには大変な苦労を要します。

話題が思いつかない、会話が続かない、人との距離感が分からなくなるといったことが主な問題点なのですが、これらは簡単に解決できる問題ではありません。

まずは相手のことに興味を持ち、話を徹底的に聞いてみるということから始めてみましょう。

自分が話題を提供できないのであれば、相手が興味のあることを中心に話してもらうような工夫が必要です。

このとき自分は興味がないからといって聞き流すような態度をとってはいけません。

会話を膨らませる糸口を探る意味でも、まずは相手がどのような人間なのかを知ることが大切です。

また、知らないことや分からないことは遠慮せずに質問してみましょう。

「見当違いな質問をして恥をかくのではないか」と心配する必要はありません。

知らないことは素直に知らないと伝えることもコミュニケーションをとるうえでの第一歩です。

最後に

人見知りとコミュ障は同じような意味に捉えられがちな言葉ですが、実は正反対の意味が隠されているということがお分かりいただけたと思います。

コミュニケーションに関する悩みはなかなか他人に相談することが難しく、そもそもうまく表現することができないものです。

しかし、今回挙げた「人見知り」と「コミュ障」の違いによって、自分がどちらのタイプであるのかがはっきり分かったという人も多いのではないでしょうか。

コミュニケーションに悩む人は増加傾向にあり、「コミュ障」という言葉の誕生がそれを象徴しています。

今回の記事がそのような悩みを抱える人の一助になれば幸いです。ぜひ参考にしてみてください。